知らないと損する、歯にいい食べ物と悪い食べ物

は食物を食べるために存在しているため、良い歯にしたいのであれば日頃の歯磨きに加えて、正しい食事をすることが大切です。

Live Scienceサイトによると、甘い食べ物は歯に悪いためできる限り控え、代わりに、歯を丈夫にし、虫歯を予防する効果があり、かつ栄養価の高いものを食べると良いそうです。

歯に良い食べ物と悪い食べ物をそれぞれ紹介します。

歯に良い食べ物

高カルシウム食品

カルシウムは歯のエナメル質を強くするので、牛乳、チーズ、ヨーグルトなどカルシウムを多く含む食品を食べると良いでしょう。また、緑の野菜、豆腐、豆類など植物性の食品も良いとされています。

牛乳などカルシウムを多く含む食品は、歯に良いとされています。(Shutterstock)

シャキシャキした野菜や果物

ニンジン、セロリ、リンゴなどの野菜や果物は、歯にとても良いものです。歯磨きの代わりにはなりませんが、天然の歯ブラシのような役割を果たし、歯垢を落とす効果も期待できます。

また、セロリなどの野菜を噛むと唾液の分泌が促進され、食べ物のカスを取り除くことができます。唾液には、歯のエナメル質を強化するカルシウムとリン酸が微量に含まれています。

ナッツ

ナッツ類には、エナメル質を強化するカルシウムが含まれており、歯に良いおやつと言えます。小腹が空いたときには、アーモンドを一掴み、口にしてみるのはどうでしょうか。

アーモンドなどのナッツ類には、エナメル質を強化するカルシウムが含まれています。freeangle / PIXTA(ピクスタ)

リンタンパク質

リンタンパク質は、糖類を含まないタンパク質のことを指し、主に鶏肉、魚、卵などに含まれています。アメリカ歯科医師会によると、このようなミネラルはエナメル質を再構築し、虫歯を予防するために重要とのことです。

歯に悪い食べ物

糖分を多く含む食品

飴やビスケット、ケーキなど砂糖を多く含む食品は、太りやすいだけでなく、歯の健康にも良くはありません。

アメリカの歯科医ビクトリア・ベイツマン氏は、口の中の細菌が砂糖を食べると、酸性の副産物を作り出し、歯のエナメル質を侵食すると言います。 そして、砂糖が歯垢と接触すると、歯のエナメル質を攻撃する酸の生成が促され、虫歯になりやすくなるのです。

ベイツマン氏は、甘いお菓子を無糖のチューインガムで代用することを提案しています。無糖ガムにはキシリトールが含まれているため、口の中の細菌を減らし、唾液の分泌を増やすことができます。

飴を食べると、虫歯になりやすいのです。ペイレスイメージズ 2 /PIXTA(ピクスタ)

硬い食品

氷は水だけでできたものなので歯に無害なように思えますが、歯周病専門医のサンダ・モルドバン氏によると、氷のような硬いものを噛むと歯のエナメル質にごく小さな亀裂が入り、知覚過敏やインプラントが必要になるほどの欠けの原因になることがあるそうです。

柑橘系フルーツ

レモン、オレンジ、グレープフルーツなどの柑橘類は健康に良いとはいえ、エナメル質の保護を腐食させる酸や糖分を多く含んでいるので、酸の生成を最小限に抑え、適度に食事の一部として食べるようにしましょう。

 

柑橘類は摂りすぎに注意し、適度に摂取することが必要です。tbralnina / PIXTA(ピクスタ) 

単一炭水化物

2011年に『小児歯科誌』(Pediatric Dentistry Journal)に掲載された研究では、ポテトチップスや白パンなどの加工炭水化物の摂取は、虫歯の発生率が高いことと関連していることが明らかになりました。

ポテトチップスや白パンは、食べる時に歯の隙間に挟まりやすいため、歯垢がたまり、虫歯になるリスクが高まります。

単一炭水化物は、全粒粉パン、キヌア、オートミールなどの複合全粒穀物に置き換えるとよいでしょう。

(翻訳者:春野瑠璃)