女性と若年層はコロナワクチンの副反応リスクが高い=日本の研究

女性と若年層は、新型コロナワクチン接種後の副反応に悩まされるリスクが高いことが日本の研究により明らかになった。研究では、2回目接種と3回目接種では、副反応が異なる可能性があることも示された。

11月に学術誌「Scientific Reports」に発表された研究では、2022年1〜6月の間に2回目のファイザー製ワクチンを接種した272人の病院職員を調査した。これらの参加者にはいずれもコロナ感染の既往歴はなかった。

その結果「ワクチンに関連した副反応は、男性や高齢者に比べ女性や若年層に多く見られた。また、女性や若年層は副反応の症状が長期化することが判明した」と結論づけた。

3回目と2回目の接種

著者らは、接種回数によって異なる副反応がもたらされることも発見した。研究によれば、3回目の接種後の副反応は2回目の接種後と比較してより長く続き、重篤になる傾向があった。

腋窩(わきの下)の痛みは、2回接種よりも3回接種した人の方がより頻繁に起こった。頭痛と関節痛は、2回目または1回目の接種をした人に比べて、3回目の接種をした人に長引く傾向があった。

2回目の接種でよくみられる症状には、喘息症状、耳閉感、上腕のしびれ、接種部位の痛みなどが挙げられた。

著者らは、2回目の接種後に生じた症状をアレルギー反応と関連付け、3回目の接種後に発生した頭痛や関節痛を炎症や免疫調節異常と関連付けた。

医療従事者も同様の結果を報告

他の研究でも、ワクチン接種後に症状を訴える患者の属性が類似していることが報告されている。

非営利団体REACT19の2022年ワクチン接種後調査によると、30〜50歳の女性は、ワクチン接種後の副反応リスクが高い傾向にある。

ワクチンの追加接種によって累積効果が生じ、接種回数が多い人ほど症状が悪化するリスクが高くなる傾向にあると、内科医のキース・バーコウィッツ博士はエポックタイムズに語った。同氏は200人以上のコロナ後遺症やワクチン接種の副反応に苦しむ患者を治療してきた。

米国疾病管理予防センターの報告書によれば、コロナワクチン接種後にアナフィラキシーが報告された大半は女性だった。

総合医学ジャーナル「JAMA Network Open」の研究でも同様に、モデルナとファイザーのワクチン接種に、女性の副反応が報告される傾向にあることが示された。この研究の著者らは、女性はワクチン接種後に多くの抗体を産生する傾向があり、また女性はエストロゲンとプロゲステロンのレベルが高いため、症状の現れ方も異なるのではないかと推論している。

また、若年層は免疫系が強い傾向にあるため、若年層の副作用は免疫反応によって引き起こされた可能性があるとした。

mRNA(メッセンジャーRNA)ワクチンは体内でのスパイクタンパク質の生成を促す。これらのスパイクタンパク質は血管を損傷し、凝固、炎症、さらには自己免疫反応を引き起こす可能性がある。症状の重篤度が高いのは、身体がスパイクタンパク質を撃退しようとするために、より反応性の高い症状が現れていることを示唆している。

これはスパイクタンパク除去のために生じる免疫反応だが、体が休息や回復ではなく「戦闘モード」に入るため、回復を妨げる可能性もある。「免疫系がよりよく機能すれば、身体全体がよりよく機能し、身体は必要な資源を別のところに使うことができる」と前出のバーコウィッツ氏は語った。

人口動態の変化

リーディング・エッジ・クリニックの看護師スコット・マーズランド氏は、ここ数か月で患者層に変化が見られるとエポックタイムズに語った。

「最近は男性患者や、複数回のワクチン接種や追加接種を受けた患者が増えている」とマーズランド氏。これらの患者は、ワクチンの副作用ではないかと疑う友人や家族からの勧めで受診しているという。このような患者はコロナワクチンの有害事象に関する研究をフォローしていないため、より懐疑的で不信感を抱きがちである、と同氏は付け加えた。

バーコウィッツ氏も同様に、パンデミックが進行するにつれて「さまざまな患者を診るようになったが、その大半はコロナに数回感染し、コロナワクチンを数回接種した患者だ」と述べた。同氏によれば、感染と接種のたびにスパイクタンパク質の負荷が増加するため、「何回ワクチンを接種したか、何回感染したかを記録し、適切な治療法を選択している」と述べた。

ニューヨークを拠点に、健康と科学を担当。 主に新型コロナウイルス感染症と医療制度に関する分野をカバー。メルボルン大学で生物医学の学士号を取得。