シニア・中高年の住まい・資産における意識・消費行動「シニアトレンド白書」

株式会社オースタンスは国内最大級のシニア向けコミュニティサービス『趣味人倶楽部』(しゅみーとくらぶ)を運営するとともに、シニア層向けに事業を展開される数多くの企業様へ、事業開発やマーケティンググロースまで幅広いソリューションを提供しています。

この度、シニアを対象に住居や資産などの暮らしにおける意識・動向調査を行いました。

【調査サマリー】

・41.7%の人が今の住居に不満があると回答。

・住替え,建替えの検討理由は耐震性能の高い住宅やバリアフリー住宅のような安心して生活できる家に住みたいという回答が最多。

・自身の介護が必要になった場合、51.8%が高齢者向け住宅や介護保険施設で過ごしたいと回答。

・現在、相続対策を行っているシニアは約16%、する予定のあるシニアは44.7%。

・資産運用の経験があるシニアは55.5%、約20%のシニアが今後の運用意欲あり。

【調査結果】(一部抜粋)

■ 「住居の古さ」や、「収納がない」や「間取りが住みづらい」などの居住空間の設計に対する不満がある

現在のお住まいに関して不満があると答えた41.7%のシニアの中で、住居の古さに不満がある方が最も多く、21.4%となりました。また、収納がないことや間取りが住みづらいことなど、「居住空間の設計」に対する不満を持つ方も多くいました。

 

■耐震性の高い住宅やバリアフリーの住宅など安心して住むことができる家を求める声が多い

築浅の家に住みたいという意見が最も多い一方で、安心して生活できる家に住み替え・建て替えたいという意見が多くありました。住み替えや建て替えを考える理由として、耐震機能の高い住居に住みたい・バリアフリー化されている住居に住みたいという人が多い中、田舎へ転居したいという意見も見られました。

 

■52.5%が介護が必要になった場合を想定すると、高齢者向け住宅や介護保険施設で過ごしたいと回答

Q7「老後のお住まいについて、どのような形態をとっていますか。もしくはとりたいと思っていますか。」という質問の中で、現在すでに老人ホームへの移住を検討しているシニアが6.2%だったのに対し、介護が必要になった時を想定した場合、全体の約50%が高齢者向け住宅や介護保険施設で過ごしたいと回答しました。

 

■相続対策を行っているのは約16%、する予定のあるシニアは44.7%

相続税対策をしている、またはまだしていないがする予定だと答えた方が約60%となり、過半数が相続税対策を考えていることがわかりました。

 

■土地や家屋・構造物の相続を予定してる人は、現金・預貯金を相続財産とする人の次に多い

土地や家屋・構造物の相続を予定してる人は、現金・預貯金を相続財産とする人の次に多くいることがわかりました。それに次いで、生命保険金や証券を相続予定の人が多くなりました。

 

■資産運用の経験があるシニアは55.5%、約20%のシニアが今後の運用意欲あり

約半数のシニアがすでに資産運用や投資をしていることがわかりました。
「まだしていないが、する予定」、「今はしていないが興味がある」と回答したシニアも約9%おり、資産運用や投資への興味が高まっていることがわかります。

 

■定年前の50歳~65歳で資産運用を始める人が多く、70代で始める人は全体の約3%と急激に減少

約半数の方が30・40代で資産運用を始めている一方で、定年前の50歳~65歳で始めたというシニアも多くいることがわかりました。また、70代で資産運用を始めるという方は全体の約3%と急激に少なくなることもわかります。