世界の歌姫エンヤ、7年ぶり新アルバム

2015/12/10 07:00

 その独特の曲調で世界的な人気を誇る、アイルランドの歌姫エンヤ(54)。音楽活動は30年に及び、これまでに世界で7500万枚以上のアルバム販売実績を誇る。今月中旬、新アルバム「ダーク・スカイ・アイランド」が発売されることになり、08年の前作「雪と氷の旋律」以来実に7年ぶりに、エンヤが音楽の制作現場に戻ってきた。とはいえ、新アルバムのプロモーションのためニューヨークを訪れた彼女がマンハッタンの大通りを闊歩しても気づいた人はほとんどいない。

 音楽メディアのマーケティング会社、米国のニールセン・ミュージックの資料によると、エンヤのアルバムの全米販売枚数は、2380万枚に達している。

 「1人のミュージシャンとして、音楽で成功できたことは大きな喜びです」。エンヤはAP通信社のインタビューを受けてこう語っている。「私がいつも言っていることですが、名声と成功は異なるものです。(中略)音楽を、名声を得るための手段とするか、それともすべての結果は音楽の後からついてくるものだとするか。かつて私は、このどちらか一方を選択することを迫られました。そして私が下した決断は『音楽自身に語らせること』これだったのです」

 ファンにとってはたまらない朗報がある。いままで現場コンサートを開いたことがないエンヤは舞台に上がる準備がすべて整い、ツアーを行う予定だというのだ。彼女の楽曲は独特の制作手法を取ることから、アルバム制作に数年単位の時間を必要とする。過去には時間が足りないということを主な理由に、ライブを行ったことがない。

 新アルバムを発売するワーナーブラザーズは、このアルバムのためにツアーを開催する計画で、今はまだ準備段階だとしている。

 1980年代にアイルランドの音楽グループ、クラナドのメンバーだったエンヤ。プロデューサーのニッキー・ライアン、作詞家ローマ・ライアン夫妻はその才能を発掘した。3人はエンヤの歌声を楽器の音声とみなして幾度も録音し、それらを重ねることで重厚なサウンドを生み出した。エンヤはゲール語(スコットランドのケルト系言語)や他の言語、あるいは架空の言語を使って歌う。

 1980年代に、日本でのファーストシングルとなった「オリノコ・フロウ」と「ウォーターマーク」が大ヒットしてから、エンヤの音楽活動は着実に広がりを増していった。彼女とライアン夫妻はアイルランドでスタジオを共同運営し、楽曲の制作に長い時間を費やしている。一曲完成させるための録音回数は数十回から数百回に及び、納得がいくものでなければ即、却下される。アルバムの制作サイクルは約3年だが、今回のニューアルバムには7年もの製作期間を費やした。

 エンヤ自身は、自分の音楽がニューエイジと称されることをあまり好まないが、「シェパード・ムーン」をはじめとする楽曲で、これまでにグラミー賞のニューエイジ最優秀アルバム賞で4度トロフィーを獲得している。

(翻訳編集・桜井信一、叶子)

 

 

 

 

 

 

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