女ひとりで世界一周放浪記 13

パレスチナの今

2017/02/01 07:00

 イスラエルには10日間、そのうちの3日間はパレスチナ自治区に滞在していました。今回はパレスチナ滞在のことを取り上げ、現地で私が見聞きした一部始終をお伝えします。

 パレスチナに滞在して私が知りたかったことは、「イスラエル・パレスチナ問題」の現状についてでした。「イスラエル・パレスチナ問題」とは、一言で言うとイスラエルとパレスチナ間における領土争いです。現在の問題に発展した経緯については、過去の歴史があまりにも複雑すぎるのでここでの言及は控えます。現状として、現在ガザ地区とヨルダン川西岸地区がパレスチナ自治区とされています。世界では現在136カ国がパレスチナを国として認めています。しかし、日本を含むアメリカやヨーロッパ諸国などの多くの主要国は認めていません。

 この領土争いの大きな要因の1つであるのが、現在イスラエルの領土であるエルサレムの存在です。エルサレムはユダヤ教・キリスト教・イスラム教の三大聖地です。エルサレムの帰属をめぐり、様々な紛争が起こりました。

 エルサレム旧市街を歩いていると、多くの人々が一心に祈りを捧げる光景を目にします。しばらくすると、1人の若い男性と出会いました。彼はデンマーク出身のユダヤ教徒です。彼は家族と共にデンマークからイスラエルへ移住し、イスラエル人になりました。移住した理由を尋ねると、デンマークではいまだユダヤ人に対する差別が根強く、生活しづらかったからだと言います。長い歴史の中で行われてきた壮絶なユダヤ人差別は、現代にも暗い影を落としているようです。思い切って彼に「パレスチナについてどう思っている?」と尋ねました。彼は、「パレスチナに行ったことがないから何も答えられない。だけどパレスチナ人は僕らのことを嫌っている」と答えました。

活気があるベツレヘムの街 日常風景はとても穏やか(田中美久 撮影)

 活気のあるベツレヘム

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