台湾:亡命した中国政府官員、香港に強制送還、緊急会見で避難先求める

2006年10月28日 12時01分
 【大紀元日本10月28日】先週観光客として台湾に入り、台湾政府に政治庇護を求めた中国山西省の政府官員賈甲氏(55)=山西省科学技術専門家協会事務局長=は避難要請を拒否されたため、26日に香港に強制送還された。同氏は昨日香港で緊急記者会見を開き、国際社会に避難先の提供を求めた。記者会見では、台湾に亡命した理由は、中国共産党と決別し、海外から中国共産党の解体を働きかけ、中国の民主政府樹立を促進させる活動に従事することであると説明、山西省科学技術協会会員で脱党を希望する者を代表して中国共産党からの脱退を宣言した。

 同氏はまた、記者会見で「もし中国国民に、自由かつ安全に中国共産党からの脱退の環境を与えることができるとすれば、二日後には、党員は胡錦濤国家主席しかいないでしょう」と、中国大陸で共産党脱党ブームが進展していることを証言し、共産党組織からの離脱を宣言した人数は1400万をはるかに超えているとコメントした。

 
山西省科学技術専門家協会サイトにある賈甲氏に関する紹介

山西省人民政府専門家報告チーム責任者を務める賈甲氏は23日、大陸の観光団体メンバーとして台湾に入るとすぐに一行から離れ、一時行方をくらました。二日後、台湾観光局に現れ、政治庇護を求めた。台湾当局は、同氏は中国人が台湾を訪問する関連規定に違反したとし、彼の要求を拒否し、26日に賈甲氏を香港に強制送還した。

 香港入りした賈甲氏は記者会見で、台湾政府に政治庇護を求めた理由ついて、中国共産党と決別するためにこの決断を下したと説明した。「いま、中国国内では、多くの共産党幹部は密かに大紀元の連載社説「九評共産党」と、共産党からの離脱情報を広め、中国当局を罵倒し続けている。大紀元のサイトで1400万人の中国人が脱党を宣言したが、国内において大勢の人は脱党する詳しいルートを知らないため、実際に宣言したい人数は、遥かにこの数字を超えている」「多くの幹部と国民が中国共産党を痛烈に嫌っているが、国内の強権な政治環境に身を置かれているため、声を出せない。私は先頭を切ることに決心した。公に中国共産党と決別し、この悪党から離脱することを宣言し、また、私が主管する山西省科学技術協会の相当数の会員を代表して、彼らの脱党する願望を公に公表する。この場を借りて、中国共産党の幹部たちにも本名で脱党することを呼びかけたい」と述べた。

 ニュージーランドに在住する賈甲氏の息子は大紀元の取材を受け、「父がインターネットの共産党脱党サイトで発表した脱党声明を提供できる。我々は中国での民主政治の実現のために奮闘している。中国で新しい民主政権を確立し、民主と自由を尊重する社会を構築したい。これは父の政治理念である。台湾政府が安易に父を国内に強制送還するのは、中国の民主発展を抹殺することにあたる。この世界で命をかけて民主と自由を求める決断が支持されなければ、それほど悲しいことはない」と話した。

 賈甲氏の息子によると、賈氏は台湾に到着後、中国共産党からの離脱を宣言した中国当局幹部数百人の署名リストを海外の中国共産党離脱者救済組織に提供したという。

 中国共産党離脱者救済組織の米国本部責任者・高大維氏は、賈氏が提供した署名リストを受け取っていると認め、現在は確認作業を行い、処理している最中と説明した。高氏は、賈氏が香港で一週間の滞在しかできず、中国国内に強制送還された場合、政治犯として監禁され、残酷な拷問などの迫害を受けることになると考え、国際社会に賈氏を緊急救援するよう求めた。 

 情報筋によると、山西省太原市国家安全局関係者が現在、賈氏が勤めた山西省科学技術協会の事務所を捜査し、賈氏を香港から引き渡させようとしているという。本紙記者が山西省太原市国家安全局の責任者に携帯電話で問い合わせたが、電話料金が高いとの理由(※中国の携帯電話は受け手も課金される)で断られた。

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