ネガティブな気持ちに襲われ取り除けない時 自分に問いかけるだけで削除できる

私は10年以上にわたり、3つの異なる州と4つの異なる都市でビジネスを行ってきました。起業家にとって、精神的にも感情的にも現在の状態を維持することは、非常に重要であるだけでなく、非常に難しいことです。

米国国立精神衛生研究所の調査によると、起業家の72%が精神衛生上の問題に影響を受けているのに対し、非起業家では約48%となっています。

現在、私はオンラインコースを開発しています。しかし変化や未知のものを克服するのは難しく、特に失敗に直面したときには、あきらめようとした事もありました。しかしこのような一時の感情の起伏は、あなたのビジネスを台無しにします。

感情に振り回されるのではなく、感情を利用することを学ぶ

私のクライアントであるジャックは、もし不安定な感情や状況への対処法を学んでいなかったら、今までに5回はビジネスをあきらめていたでしょう。というのも少しでも失敗の兆候や大きな課題があると、彼はビジネスを放棄してメイン州にキャンピングカーを持って引っ越したいと思っていたほどです。

しかし、自分の感情を観察し、それを自分自身から一回切り離すことを学んだ後は、感情に圧倒されるのではなく、感情をうまく操ることができるようになりました。

ここで、自分自身に問いかけてみましょう:「この感情は私なのか、それとも私が意識しているものなのか?」

この質問は、ネガティブな感情の根拠を払拭するものです。その感情を感じ取っているのはあなたです。悲しみを感じたとしても、その悲しみはあなた自身ではありません。私は、クライアントが自分の感情と自分自身を区別できるようにサポートします。多くの人にとって、感情と自分を切り離すのは初めてのことだと思います。

感情を自分から切り離したとき、あなたはすでに正しい方向への第一歩を踏み出しているのです。ネガティブな感情に押しつぶされそうになったら、「その感情を持っているのも、その感情を意識しているのも、私自身なのだ」と自分に言い聞かせてみてください。これにより、感情から距離を置くことができ、何が本当の望みだと気が付きます。また自分の感情に気づくことで、心の奥底にある子供のような傷を癒すこともできます。つまり自分の感情を抑え込むのではなく、ある意味、自分が自分自身のセラピストになることができるのです。

自分に蓋をするのでは無く、自分の感情を認識する

例えば、落ち込んでいるときは、「悲しみや落ち込みを感じている」や「落ち込んでいる」と言ってみましょう。イライラすると言わないようにしましょう。それはあなたが落ち込んでいることを示しており、これはあなたの精神状態とは完全に矛盾しています。頭痛がする時、あなたはがんになったと思っていませんか? もちろん、そんなことはありません。あなたはただ「頭が痛いです」と言うだけでしょう。 お腹が痛いです。 癌になってしまった。では、なぜ自分に感情や心理的な症状のレッテルを貼るのでしょうか?

(Xeno / PIXTA)

私のクライアントであるジャックは、自分自身にレッテルを貼るのではなく、感情を識別することを学びました。自分の気持ちを観察し、それを書き留めることから始めました。ジャーナリングは、自分の感情とアイデンティティを切り離すための、彼の常套手段となっています。

今では、自分の今の状態と他のアイデンティティを分けて考えることができるようになりました。この分離によって、彼はビジネスの感情的な浮き沈みを経験することはありますが、感情はコントロールできるようになりました。このような意識を持つことで、彼は感情の高まりを抑えるのではなく、効果的に対処できるようになりました。

感情を経験しているのは自分自身であり、感情だけのものではないことを思い出すという意識を使って、キャリアや人生を前進させることができます。

《企業家》より転載

ビジネスで世界を変えるために人々に力を与える / 企業家®は、革新的なアイデア、ビジネス、視点を通して世界を変えるために、世界のビジョナリーリーダーのモチベーションを高めることを目的としています。

(翻訳・志水慧美)