中国:笑止千万「チングリッシュ」、五輪前に修正可能?

2007年02月13日 13時30分
 【大紀元日本2月13日】2008年北京五輪の開催を控え、中国が国際社会にアピールするために多くの地域で、英語表記の看板・標識を出している。しかし、一部の都市の空港、道路、公共施設に設置されている英語標識、またはマーケットや商店の商品広告においても、中国式英語は諸処に見られ、泣くに泣けず笑うに笑えない場面が多く現れている。北京当局は五輪開催前に、笑止千万の中国式英語「チングリッシュ」を挙げて一斉に改めたい方針だという。

 報道によると、北京旅行観光局は2002年より、旅行者と住民が間違った英文標識を通報できるようホットラインを設置したが、効果はイマイチだ。北京政府は、2008年の五輪までにこれら英語標識を「読める」ものにしたい意向だが、その効果の行方が注目されるところだ。これら滑稽な英語標識は知られたくなかったところだったが、既に個人のサイトまたは海外のサイトに「笑い話」として掲載されている。

 例えば、ある地区では、鉄道の駅「火車站」の英語標識が、直訳されて「Fire Car Station」と表記されている。北京のある病院にある処方薬局では、「Western Pharmacy」と標示され、「西の薬局」だ。

 あるスーパーマーケットの「熟食(和訳:調理済食品)計価処(レジ)」の英語標識は、「The Familiar Food Make Sures the Prices」となり、「食べなれた食品はお手頃価格」という意味になった。
「専業汽車大包囲(クルマ専門総合会社)」は、「The Prefession car is big to suround」に英訳


「一次性用品(使い捨て製品)」が「A Time Sex Thing」に英訳





 例えば、「游人止歩」には二種有り、「Tourist Stops」、「No More Steps」だが、正解は「staff only」だ。また、河川・湖沼などに立てられた「飛び込み禁止」が、「No jumping water!(水の跳ね帰りに注意)」に英訳。写真提供者は、「水の跳ね出し注意か?」と冗談まじりに語った。
「游人止歩」が「No More Steps」に


「游人止歩」が「Tourist Stops」に英訳



 「Fee-paying Public Toilet」(「用を足せばお金を支払」)と標示されているトイレがあるが、実は、有料トイレだ。

 また、北京のある中古車市場の出口に「Export(輸出)」と書かれているが、出口は「Exit」のはずだ。額面通りに受け取れば、「市場を出る人は、商品として輸出・売却される」のだ。

 
出口は「Exit」が正しい、「Export」は輸出

さらに、北京の「Ants and Crafts」(蟻の店)に入ってみれば、手芸品販売店だったりする。元々の「手芸(Arts) 」を「蟻(Ants)」と誤記した間違い。さらに駐車場「PARKING」を「PARK」公園にしているところもある。

 
 駐車場「Parking」のはずが、公園「Park」に

食文化で世界有名の中国に行ったら、中華料理を食べるのは海外観光者の一つの楽しみ。しかし、訳が分からない英語のメニューを見たら、びっくりする時もある。例えば、「Government abuse chicken」(政府が鶏を虐待)という料理があるようだが、実は宮保鶏丁(鶏肉とナッツの炒め物)の誤訳だ。また、いま中国では人気を呼んでいる和食の刺身(中国語「生魚塊」)なぜか「Chop the strange fish」(変な魚を切る)と訳されている。Corrugated iron beef(しわしわの牛肉)と訳された料理を見たら、硬くて食べにくい牛肉と思ったら、牛肉の鉄板焼き(中国名:鉄板牛肉)の誤訳だ。

 中国式英語の誤訳を整理する北京政府の意向に、北京大学の卒業生は、この件について取材を受けると「良いことだ。そろそろ整理しなければ、中国人が読んでも分からないものは、外国人だったらなおさらサッパリだろう。外国の笑いものだ」との意見を示した。

 ある大学3年生の認識によると、北京五輪を開催して世界に中国を開くにあたって、チングリッシュがあってはならないし、中国人の面目が失われるようなことがあってはいけないという、「北京には北京大学、清華大学の一流大学があり、政府の高級官僚も滞在しているのだから、その程度の翻訳ではナサケナイ。しかし、五輪前の改善政策で税金を掠め取ることになれば、煽りを受けるのは一般大衆だ」と語った。ある家庭主婦は「北京市民の英語の素質はそう高くないし、民衆は英語に留意しない。しかし、英語学習熱も、英中翻訳に向かっているので、大した問題でない」との意見を示した。

 定年退職した北京市民によると、中国式英語の整理など表面的な形式にしか過ぎず、国家は下から上がってきた書類を決済するだけで、結局は「損得なし」、地方官僚の点数稼ぎだ。「道路交通の悪化、環境汚染の悪化等、目下もっと重要な問題が沢山ある。リストラされた多くの失業者の問題を解決しないで、五輪の看板を掲げて、自己のために業績を残す表向きの形式主義はすでに数十年行われている。ますます深刻になる一方だ」と嘆いた。
「滑りやすい、注意」が「Take care of your slip」になっている(写真:chinglish.deサイト)


「リサイクル用ゴミ箱、リサイクルできないもの」が「Recovery Box」と「No Recovery Box」に英訳(写真:chinglish.deサイト)


「先下后上:下車する乗客が先に降りてから、乗車しましょう。紳士的に乗車しましょう」が「After first under on, do riding with civility」(写真:chinglish.deサイト)


(写真:chinglish.deサイト)


「干貨」(ドライ食品)はFuck Foodsに訳された



 中国外交学院英文科の范守義・主任は「華夏時報」紙の取材で、国際社会のマナーを参照して英語標識を設置すべきであり、「公共の場で唾を吐くな」「列を作って順番に乗車」などは英訳すべきでないと指摘、「これらは外国では、すでに一般常識であり、英訳すると却って笑いものだ」と説明した。

 范主任は「標識の誤訳続出に関し、学校と学術界が焦っても仕方が無い。我々は引き続き注意を喚起して、関係者が重視するようとり図るが、社会人の多くが関知していない。自分の周囲にある標識が正確なもので間違いがないと思っているか、注意していない。これは政府の管理が行き届いていないからだ」と政府当局の後手を厳しく指摘した。

(記者・岳芸)


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