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ケニアの難民キャンプでたどり着いたばかりのソマリア難民(SIMON MAINA/AFP/Getty Images)

国連高等弁務官 世界的な難民増加を懸念

 【大紀元日本6月21日】17日、国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)が発表した07年度の報告によると、07年末、全世界で1千100万人以上が難民になっており、2年継続の増加であるという。

 アントニオ・グテーレス国連難民高等弁務官は17日、世界中で難民数が増加していることに懸念を示した。難民数の上昇は「衝突の激化」によるもので、「人々が故国を追われている。これは21世紀の特徴の一つである」と述べている。

 報告によると、07年末時点で1千100万人以上が自分の国を追われ、難民となったという。この中の半数以上がイラクやアフガニスタンからの人々で、次にコロンビア、スーダン、ソマリアと続いており、これら難民となった人々は06年の990万人から1千140万人に上昇している。

 このほか、2千600万人が衝突あるいは迫害により自国内での居場所を失った。報告ではコロンビア国内で路頭に迷う人々が最も多く、およそ300万人と見られており、次にイラクが続きその数は約240万人であるという。

 さらにアフリカのスーダンで発生している種族間衝突では30万人が死亡しており、250万人が帰る家を失った。およそ50万人のスーダン人が他の国へ逃げ、保護を求めている。特にダルフール地区では衝突が激化しており国外へ逃げだす人々が増加している。国際社会はダルフール衝突について、この地区の安定を求めている。

 現在、全世界で難民キャンプが最も多い国はパキスタン、シリア、イラン、ドイツ、ヨルダンである。UNHCRによると、共に64万7千人の保護申請を受け取っており、その数は06年に比べ5%増加している。申請が最も多く提出される国は、米国、南ア、スウェーデン、仏、英国、カナダ、ギリシャである。

 グテーレス国連難民高等弁務官は、紛争による移民だけでなく、たとえば劣悪な政府、環境悪化や高騰し続ける食品価格が一部地域では重要な原因となっている。一部では状況が好転している地域もあり、07年におよそ280万人の難民が故国や以前の居住地へ戻っているという。

 
(翻訳/編集・坂本)


 (08/06/21 06:01)  





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