THE EPOCH TIMES

万博よ、来い…そして、去れ=「最も影響力の百人」最有力中国人候補

2010年04月30日 05時00分
 【大紀元日本4月30日】タイム誌「2010年世界で最も影響力のある100人」の候補者リストにノミネートされた、5人の中国人の中でも最有力候補者は、27歳の人気作家・韓寒氏だ。「超有名」な彼は中国20年来のベストセラー作品を書き下ろした実力作家というだけではない。知的なイケメンにプロのレーサー、歌手に雑誌の編集者、そして何よりも、彼は自分のブログで様々な社会現象を痛快かつユーモアたっぷりに批判し、06年から始めた彼のブログは2億9千6百万以上のアクセスを記録し、世界ブログ王の座を固めた。

 そんな韓寒さんは万博開催地の上海出身。万博についてのコメントを求めるメディアへの回答という形で彼自身のブログに登場した「万博よ、来い…そして、去れ(快来吧、快走吧)」と題する文章もいかにも韓寒らしい。以下はその文章の一部である。

 =========================

 メディアのインタビューは本当に困った物だ。万博を賛美したら、良心が穏やかではなくなるだろうし、批判したら、寝食がおぼつかなくなる。とは言っても、聞かれたことに対して返事をしなければならない。今後、以下の似たような質問に対してはこれを参照してください。

 1. 万博は中国に何をもたらすでしょうか?

 万博は中国に何をもたらすかを考えるのではなく、中国は万博に何をもたらしたかを考えた方がいい。万博は実はそれほど盛大な催しではない。特にインターネットによって世界が小さくなり、万博は下火傾向にあることは否めない。しかし、中国ではこれは立派な国の催し物なのだ。この現象は、まるで中国国内で一流ブランドに祭り上げられた服を誇らしげに着て外国へ行ったら、なんだ、ただの2流、3流だと気付かされる時の感じである。

 2. 万博会場は開催後に解体されますが、浪費だと思いませんか?

 思わない。各国の会館は確かに開催後に政府の公的機関として使うのはいささか難しい。しかし、いくつかの会館を残し、会場周辺を「万博ガーデン」とかいう名で不動産開発をしたら、絶対いい値が付くと思うよ。詰まるところ、万博は政府が資金投入したというよりも、投資目的の不動産投資家やその不動産を苦労して買う庶民が開催したというべきだろう。

 3. 万博開催時に、地方からの車が上海に入る場合、安全のための検査が掛かり、2、3時間の渋滞が生じています。何かいい方法がありますか?

 これには僕もお手上げだ。政府の安全検査の対象は、泥棒であろうと、テロリストであろうと、「反華勢力」であろうと、庶民であろうと、基準は皆同じだ。車の安全検査でこの4つの対象のどれを狙っているのかはよくわからないが、僕が「悪いやつ」だったら、爆弾を抱えて、おとなしく列に並んで検査を待つことはしないと思う。町と町の境界は国境と違って、田んぼでもまたいだら、入れちゃうんだ。何か悪いことをしようとする奴らには安全検査が本当に効くかどうかは疑問だ。まあ、政府はその方が威信があり、悪い奴らに対しての威喝となっていると思うなら、皆さんは並ぶしかないじゃない。

 4. 万博で上海を訪れる観光客はどのぐらいだと思いますか?

 これも難しい問題だね。万博のためだけに来る人とついでに万博を見て帰る人とは違う。政府は半年で6千万人という予測を出しているが、上海は魅力的な都市だから、万博がなくても5千9百万人は来るだろう。外国の観光客はわからないが、言えるのは、僕が海外旅行するとき、その国は万博を開催しているかどうかは関係ないね。外国人は世界のことを知らないから、どうしても上海万博に来たいという可能性もなくはないが…中国人は騒ぐのが好きだから、万博を見てみたいという人は僕の友人にも結構いる。

 僕も期待しているよ。万博を通して、我々上海の凄さを見せつけてやる。どうだ、我々の生活コストは君たちの5倍で、給料は君たちの5分の1なんだ!なのに、我々は生き抜いているばかりか、世界中の人々を溢れんばかりの笑顔で迎えている。これぞ世界に展示しなければならないもの。中国館に市民代表を招いて展示すべきだ。

 5. 上海をどのように評価しますか?

 僕は上海生まれだから、この土地を愛している。しかし、僕の生まれ育った所は今汚染に喘いでいる。もちろん、お金があれば、上海はとてもいい所。ここは冒険家の楽園で、庶民の地域(中国語では「地獄」と同音)だ。

 しかし、上海には文化がない。外国の大都市のように、上海にも名建築、有名な通り、高級ホテル、豪邸など何でもあるが、作家や映画監督、芸術家、芸術イベント、映画祭などの話になると、上海は黙ってしまう。

 6. どうしてこうなったと思いますか?

 文化の発展を図るためには規制を緩めなければならない。規制が緩められると、たくさんの文学作品が世に出る。たくさんの文学作品が世に出ると、読者が賢くなる。読者が賢くなると大変なことになる。

 7. 遺伝子組み換え食品について、政府は無害だと言う一方、万博会場内では厳禁令が出されています。ネットユーザーの間では、これは政府が国民をバカにしているんだという怒りの声が上がっていますが、これについてどう思いますか?

 これには同意しないね。バカにしているどころか、政府の国民への信頼を表している。中国人は毎日こんな空気を吸って、こんな水を飲んで、体はしっかり鍛えられている。外国人は1口の農薬で亡くなってしまうが、中国人は3口飲まないと効かない。こんな国民の堂々たる体つきに政府が自信を持っているからこそ、このような決まりを作った訳で、決してバカになんかしていない。

 (翻訳編集・心明)

関連キーワード

関連特集

^