【バンクーバー通信】バンクーバーの春を彩る桜とハナミズキ

【大紀元日本5月12日】バンクーバーのあるカナダのブリティッシュ・コロンビア(BC)州の花はハナミズキ(花水木、英名ドッグウッド)です。これはミズキ科の落葉小高木で、北アメリカでは庭木や街路樹として栽植されます。園芸品種もあり、春に白または淡いピンクの大きな花をつけます。本当に清楚な感じがBC州にぴったりです。

ハナミズキ(大紀元)

ところで春といえば、桜といえば、一番に思い出すのは日本ですが、海外の桜で最も有名なのは、米国ワシントンのポトマック川岸の貯水池に植えられた3000本の桜ですね。ただ、実はバンクーバー市は、今年から3月を‘バンクーバーさくらの月’と宣言し、各所で色々な催しがありました。

バンクーバーの桜の歴史は1930年、日本から送られた500本の桜の苗木に始まります。バンクーバーは雨が多いため、楡、かえで、栗の木はすぐに育ち過ぎてしまい、枝が電線に引っかかったり、根が下水管を破損させたり、根っこが道路上に盛り上がったりという苦情が市民から絶えませんでした。そんな中、市民は、あまり大きく育たず、春には美しい花をつける桜に魅了されていきました。

5月3日の桜(大紀元)

公園の桜(大紀元)

その後も日本の領事館から桜が送られ、益々、桜の木が増えていき、現在では全バンクーバーの木々の36%を占めています。桜のほかにもハナミズキや甘い香りを放つモクレンなども、バンクーバーの街の並木には欠かせません。

紫モクレン(大紀元)

残念ながら、今年の桜の時期もおしまいに近づいています。来年のリポートをお楽しみに!

なお、今後も日本のみなさまにバンクーバー情報をお届けしますので、よろしくお願い申し上げます。

(バンクーバー=記者・春馨)