肉食もせず、殺生もしない「修行猫」=韓国

【大紀元日本7月24日】韓国慶尚北道(キョンサンブクト)尚州市 (サンジュシ)にある龍興寺に、特別な「信者」がいる。それは、一匹の。法名を「解脱」といい、肉食もせず寺の戒律を厳しく守り、毎日仏像に礼拝し続けているという。

韓国テレビSBSで「解脱」の物語が紹介された。「解脱」がここ龍興寺に現れたのは4年前。傷だらけの子猫だった解脱を、住職が寺の前で発見した。その後、「解脱」は寺に残ることを許されたが、代わりに住職と三つの戒律を守ることを約束した。それは、肉と魚は食べないこと、鳴き声を出さないこと、殺生はしないこと、だったという。

「解脱」は住職との約束を一度も破ることなく、忠実に守ったという。

テレビ局のスタッフは真実かどうかを試すために、魚、肉、鶏肉を猫の前に差し出した。猫は臭いを嗅いだものの、食べようとはしなかった。スタッフが再び勧めても、逃げてしまう。「解脱」は肉と魚の代わりに草を食べ、住職の食事時に、たまに「解脱」の好物である味噌汁と白飯を与えられると、涙を流して感激するという。

「解脱」はこの龍興寺に来て以来、鳴き声を出さず、殺生をしたこともない。捕まえたネズミは足で踏み押さえ、住職が来るのを待っているという。暇な時は、外でトノサマガエルと一緒に遊ぶこともある。

「解脱」が毎日必ずすることは、仏像を拝むこと。その姿は、あたかも人間が合掌して拝むように、両足を前に揃えて仏像を眺めながらそのまま数時間じっとしている。

こうして、猫の「解脱」は寺の戒律を厳しく守りながら、今日も住職とともに仏様に仕えている。

※法名:仏門に入った者に授けられる名

仏像を眺める猫(YouTubeより)

鶏肉を前に出しても拒否する猫(YouTubeより)

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(翻訳編集・柳小明)