赤ちゃんが生き返った! 偉大な母の愛=オーストラリア

【大紀元日本9月1日】医者に死を言い渡された早産の赤ちゃんが、母親のによりが救われた。豪ニュース番組トゥデイ・トゥナイト(Today Tonight)が感動の物語を伝えた。

番組で紹介された母親はオーストラリアのケイト・オグ(Kate Ogg)さん。今年3月、わずか妊娠27週目で男女の双子の赤ちゃんを産んだ。姉のエミリーちゃんは健康だったが、弟のジェイミーくんは生まれた時、息が止まった状態だった。20分の救急処置が行われた後、病院側はジェイミーくんが亡くなったことを夫妻に告げた。

息子の死に衝撃を受けたケイトさんは、母親の本能でとっさに赤ちゃんを包んでいた毛布をはずし、自分の胸に赤ちゃんを抱いた。夫婦二人は、彼の名前、姉がいること、また彼とどんな人生をすごしたかったかなどをジェイミーくんに語り始めた。

すると2時間後、ジェイミーくんはふと息を吸い込む様子を見せた。最初はただの反射であると医者は告げたが、その後も頻繁に、ジェイミーくんは息を吸い込むようになり、ケイトさんの指についた母乳をしゃぶった。しばらくすると、ジェイミーくんは目を開き、正常に呼吸するようになった。

医者は頭を振りながら、「信じられない」と話したという。

ケイトさんが使ったこの方法は、「カンガルー・ケア」(Kangaroo Care)と呼ばれる。親子が肌で密着し、母子関係を強めるなどの理由から、多くの医療機関で導入されている。早産の赤ちゃんの場合も、従来の保育器より効果があると一部の専門家は指摘する。カンガルー・ケアの導入には慎重論もあるが、経験のないケイトさんが自らその行動を起こしたのは、奇跡だったといえる。

現在、ジェイミーくんの健康は良好で、生後5カ月。大きな母の愛に包まれて、すくすくと育っている。

(翻訳編集・柳小明)