【佛家故事】 輪廻転生(三) ー夫が羊妻を処刑するー

【大紀元日本6月16日】劉道は元々、蓬溪県知事で、官職から下りた際、秦某という友人の家で一晩休んだ。その夜、彼は女性が泣きながら訴える夢を見た。「私は秦の妻です。妾(めかけ)を打ち殺したので、冥官(みょうかん)に罰せされ、羊となりました。今、囲いの中におり、明日殺されてあなたに捧げられます。私は死んでも惜しくはありませんが、お腹にできた子羊が、私のために死んでしまうと、私の罪はさらに重くなります」。翌朝、劉道が秦某にその件を告げたが、羊はすでに殺されていた。皆とても悲痛な気持ちで、子羊を母羊のお腹に入れて、土の中に埋めた。

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周氏は次のように言った。「結婚した者は、簡単に借金はしない。今後、返す時の利息が高いことを心配するからである。知恵ある者は、他の命を損なうことをしない。後で命を取られることを心配するからである。大なる修行者は必ず三界を超え、『五眼六通』を得て過去・未来・この世とこの世以外のすべてを知ってこそ、万全である」

清・周思仁『安士全書』より

(翻訳編集・李正賢)