事故からの回復 オーストラリアの芸術家

【大紀元日本11月27日】

経験豊かな建築芸術家

バーバラ・シャッフェルさん(Barbara Shafer)はポーランド生まれ。専門的な美術訓練を7年受けたが、共産政権の圧政から逃れるため、若い時にニュージーランドに移住した。彼女はそこで結婚し、子供を育てながら、芸術の修行を続けた。その後、彼女は家族とともにオーストラリアへ移住し、古建築の壁画を修復する仕事に従事するようになった。

30年の間に彼女の手によって修復された芸術作品は、メルボルンとその周辺都市の至る所に見られる。メルボルン市中心部の金融街にある19世紀建築のビルや、州議会ビル内の著名な図書館、120年の歴史があるベンディゴ市議会ビルなど、古建物内部の装飾や壁画は彼女の手によって見事に復元された。

突然降ってきた災難

2003年11月、バーバラさんは、ある教会の壁画を修復している時に、7メートルの高さからコンクリートの床に真っ逆さまに転落した。「私は一瞬、頭蓋骨が割れる音を聞きました。そして、意識を失いました」

救急治療を受けて目が覚めた彼女に、医師は告げた。「頭蓋骨が3つに裂け、膝蓋骨と手首は複雑骨折、満身創痍で顔だけでも7カ所縫合したところがある。体内の多くの個所はネジと鋼板で固定し、すべての歯は抜け落ちたので、今金属線で固定している」

彼女は当時の感覚について、次のように語る。「左耳は聴覚を失い、頭の中は雑音が満ちて、両目は別々の方向を向いていました。左手は全く感覚がなく、全身が痛みました。痛みが激しい時は記憶も無くなりそうだった……。幸いにも命は取り留めましたが、廃人になってしまいました」

修煉による奇跡の回復

事故が発生する数カ月前、友人は法輪功(法輪大法)の修煉を指導する『轉法輪』を彼女に推薦した。しかし、彼女は「友達からこれは非常に不思議で素晴らしい本だと言われた時、私は思わず笑って、読む時間がないことを理由に断りました」という。

友人は病院から家に帰ったバーバラさんの見舞いに来ると、再度彼女に『轉法輪』を勧めた。ベッドに寝たきりとなった彼女は、「今は時間がたっぷりありますから、私に教えてください」と言った。

読み始めの頃は視力が悪くなっていたため、毎日数ページしか読むことができなかった。しかし、この本に書かれている奥深い法理に惹かれたと話す。「この本は私が経験した不思議なことを解釈してくれたし、人生に関する様々な問題に答えてくれました。本を読み始めてから3日目の夜、朝の2時半まで読んでいたところ、一瞬強い電流が両手に走りました。その後、体の痛みは完全に消えたのです」と彼女は語る。

骨折部位の石膏や固定用のネジが取り外された後、彼女は五式の煉功を学んだ。「見た目では非常に簡単な煉功動作ですが、煉功中に不思議な力を感じました。怪我をした脳の中の『毒素』は一掃され、切れた神経がまた連結されるような感覚です。一式の功法を煉功した後、全身が温かくなり、元気が湧きでてきました。5カ月後に再び病院に行って検査を受けた時、医師たちは私の回復ぶりに驚きました」

今日まで、彼女は11年間法輪功を修煉してきた。「今日の私は事故前より、もっと健康な体になり、思考も明晰です。心も穏やかになりました。生命を失いそうな時に法輪大法に出会って、この上なく幸せです」

現在も、彼女は様々な難しい修復工事を手掛けている。工事現場では高いところを登ったり降りたりし、天井の修復には体力と集中力を要するが、彼女はすべて普通にこなす。その働きぶりから、かつて全身にひどい怪我を負った人にはとうてい見えないと言われる。

迫害の真相を伝える

新聞やネット報道から、中国大陸の法輪功修煉者が共産政権によりひどい迫害を受けていることを知った彼女は、迫害を制止するために、その真相をより多くの人々に知ってもらいたいと思っている。

「私は自分の仕事を心から愛していますが、その仕事を断ってでも、より多くの時間を使って私の体験を皆さんと共有し、法輪大法の素晴らしさを伝えたいと思っています。中国大陸では数千万人の法輪功修煉者が命の危険を顧みず、迫害の真相を伝えています。彼らは、自分の生命でもって法輪大法の素晴らしさを実証しているのです」

(翻訳編集・東方)