中国古典舞踊への誘い

圓場

神韻の演目を鑑賞された多くの方から、女性ダンサーは舞台で浮かんでいるかのようだというコメントをいただきます。仙女のような若いダンサーの足には羽が生えているのでしょうか。それとも中国古典舞踊の秘伝が隠されているのでしょうか。

 この優雅で浮かぶような動きは「圓場」と呼ばれる繊細な技法によるものです。小幅で密接に連結した足の動きのことで、かなりの地道な練習の積み重ねが必要です。滑らかな「圓場」には、かかとから足指の付け根までの複雑な動きが求められます。また胴の中心が安定し、膝と足首はリラックスしながらもしっかりした状態であることが重要なポイントです。

 中国古典舞踊には、テンポの速いものから遅いものまで幅広い歩調があります。喜びや悲しみ、子供や年寄りの様子、美しい仙女や果敢な勇士を表現するときに用いられます。熟練ダンサーは足取りだけで、人々の心を掴む物語を伝えるのです。

(神韻芸術団フェイスブックより)