大紀元時報

ダルマが運んでくる春の訪れ 三原神明市

2019年02月18日 17時30分

今年も広島県の恒例の祭り、三原神明市(みはらしんめいいち)の大ダルマを見に行ってきました。

神明祭の始まりは歴史的にも古く、伊勢神宮信仰が全国に広まった室町時代末期に、当時、港町として栄え始めた三原で9個の町組が集まって始めたのが起源とされています。

はるか遠くの大ダルマを目指して人々は前へ前へと進んでいます(正恵)

今年は2月8日、9日、10日の3日間で催され、30万人もの人が訪れる駅北側の昔ながらの道路には、約500軒を越える露天商が立ち並び、にぎわいを見せていました。暦の上では立春も過ぎ、梅の花が咲き始め、だんだんとに暖かくなる頃、何百年も前から三原の人々はこの祭りから春の到来を感じていたのかもしれません。

露天の前も大賑わい(正恵)
途中にあった社。奇麗な着物を着た女性と思ったらマネキンでした。けれどもどこかしら神々しい(正恵)

「三本の矢」のエピソードでも名高い、三原城を築いた小早川隆景(こばやかわたかかげ)はこの祭をとても大切なものと考えていたようです。年の始めの市として周辺の特産物を集め、お酒を奉納する酒器一対を寄進し、近郷からくり出す人出の様子を見て、その年が豊作か凶作か、はたまた景気がどうかなどを判断していました。

いにしえの繁栄を今に伝える三原城の石垣(正恵)

神明市のシンボルといえる大ダルマは町内会が「だるまくじ」を販売する目印として昭和25年頃から設置したのが始まりと言われています。高さが4.3m、胴回りが3.5m、重さは180kgもあるそうです。

市ではあちらこちらでダルマが販売されており、神明市に来た人は家族の数だけダルマを買い求め、その背に一人ひとりの名前を書き入れ神棚に供え、一家円満、開運縁起物として大切にします。

売り場に立つ巫女(みこ)さん。ここには金色のダルマが売られていました(正恵)
一年の縁起物としてあちらこちらでダルマが売られています(正恵)

ダルマは全て手作りで、良く見ると表情が少しずつ違うのです。

私は大ダルマの近くのお店でたくさんある中から1つのダルマさんを選んで買って帰りました。

(文・写真  正恵)

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