大紀元時報

海岸に打ち上げられた海獣、実在する「ネバーエンデイングストーリー」?

2019年08月06日 12時36分
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海は地球の表面の70パーセントを覆っているが、紺碧の海の中に生存する無数の海洋生物のことは未だほとんど分かっていない。そこで、巨大な「毛むくじゃら」の海洋生物の死骸をたまたま見つけたところを想像してみよう!

この奇妙な毛むくじゃらの海の怪獣は、2017年2月22日の夕方にフィリンピンのディナガット諸島カグディアナオの住民によって海岸に打ち上げられているのを発見された。死骸は、全長20フィートに及ぶ巨大な白い塊で、住民たちの注目を集め、一緒に自撮りし始める人もいた。

全長20フィートにも及ぶ死骸は、それが一体何であるかについて様々な憶測を招いた。ABS-CBSニュースの報道によると、カクディアナオの地方農業事務所のスフィニア・チュア氏は、死骸はまるで海牛のようだったと語った。彼女によると、この地域では過去にもこのような海牛が目撃されたとのことである。

PublicDomainImages / Pixabay

この奇妙な海洋生物の画像が瞬く間に広がったことにより、ソーシャルメディアのユーザーたちは、その生物の正体について、おとぎ話の怪獣から巨大な犬に至るまで様々な憶測を繰り広げた。

多くのフィリピンのネットユーザーたちは、この不気味な獣は悪いことが起こる前兆ではないかと考えていた。他方で、獣は神秘的な巨大シーズー犬の毛むくじゃらの残骸ではないかとか、「ネバーエンディングストーリー」の「ファルコン」ではないかとか、もしかするとテレビシリーズの「アバター:伝説の少年アン」の「アッパ」ではないかと冗談で言う声もあった。

ネティゼン・ジョン・ポール・ガルシア氏は、この生物は、1920年代に南アフリカのマーゲート海岸に打ち上げられたと報告されたトランコ又はグロブスターと呼ばれるクジラとホッキョクグマの合いの子ではないかと見解を述べた。

「これはグロブスター/トランコだろう?クジラとホッキョクグマの合いの子では?」とガルシアは述べた。

しかし、どうやらそれは違う何かであるようだ。

動物慈善団体オーカの科学保存局長ルーシー・バベイ氏は、この生物は単に死後2週間経過したクジラ又はマナティではないかと指摘した。

バベイ氏は、ニュースビートに対し、「この生物は、腐敗の最終段階にある非常に腐敗した海洋生物に違いありません」、「死骸は全長約6メートルありますが、死骸の全てではないことは明らかです。というのも、この死骸には尾の部分がないので、生前は全長は6メートル以上であったと考えられます」と述べ、さらに、「これらの事情から、この生物はクジラだと思われます」と付け加えた。

Photo credit should read LUIS ROBAYO/AFP/Getty Images

バベイ氏は、フィリピンには「シロナガスクジラやナガスクジラ、ザトウクジラ、そして、それよりも小さいミンククジラ」といった無数の種のクジラが生存していると述べ、さらに、フィリピンにはマナティも生存していることから、打ち上げられた死骸はマナティの可能性もあると語った。

残念なことに、死骸は白く変色し、非常に腐敗が進んでいることから、一体何の生物であるかについて科学者が確実な正解を示すことは難しい状況だ。

バベイ氏は、この生物に見られる「毛」は、腐敗した筋繊維ではないかと指摘した。

ほとんどの場合、海で死んだ海洋生物が海岸に打ち上げられることはない。しかし、この死骸が打ち上げられた2017年2月当時、マグニチュード6.7の地震がフィリピンを襲ったことを踏まえると、死骸が海岸に打ち上げられた可能性が高いと考えられる。

死者6名、負傷者120名以上を伴った地震が空港などの建物も損壊したことを踏まえると、この地震が「海底を圧迫」した結果として、死骸が海岸に打ち上げられた可能性がある。

Photo credit should read OLIVIER MORIN/AFP/Getty Images

バベイ氏は、「地震が死骸を海岸まで移動させた可能性があり、地震によって潮の流れや波の強さが変わった影響で死骸が海岸に打ち上げられたのだろう。」と語った。

白熱した推測ゲームは、このような専門家による詳細な説明によってついに収束するだろう!

(大紀元日本ウェブ編集部)

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