デルタ航空に務める2人の女性パイロットの正体はなんと、親子?!

2019年3月に投稿されたある写真が話題になっている。その写真は、母親ウェンディー・レクソンさんとその娘ケリーさんが写っている一見何の変哲も無い仲睦まじい親子の写真だが、何とこの2人、実は母娘でパイロットをしているのだ。

2018年、国際女性パイロット協会の調べによると、世界中で認識される大きな航空会社での女性パイロットの割合はわずか全体の3%から6%に過ぎないという。そんな少数の女性パイロットの中から選ばれた2人は「親子」で飛行機を操縦しているのだ。

親子が笑顔で操縦席に座る様子を撮影したのは、同じくパイロットのジョン・R・ワトレさん。彼はエンブリー・リドル航空大学の大学総長でもある。

画像は瞬く間にツイッターで拡散。1.8万人近くの人にリツイートされ、さらに5.2万人から「いいね」をされたという。また「女性で、しかも親子でパイロットだなんてすごい」といった驚きのコメントも多数受け取ったという。

ジョンさんは「この業界はもっと多様化するべきだ。これは今向き合わなければならない問題の一つだね。もっと多くの機会があれば、みんなパイロットになることができるはずさ」と大学新聞のインタビューで語った。

彼が母娘パイロットの存在を知った経緯は、ジョンさんがロサンゼルスからアトランタ行きの飛行機にたまたま乗り合わせたときのこと。彼の近くに座っていた母娘がコックピットを見学しても良いか尋ねていたという。その際、同乗した客室乗務員が彼女たちに許可を与え「見たらきっとびっくりするわよ」と説明しているのを耳にして、彼も興味を持ったという。見学を終えて帰ってきたその母娘にどうだったか尋ねると、そこでウェンディさんとケリーさんの親子パイロットの存在を知ったとか。その後彼も、コックピットを訪ね、2人の姿を撮影をしたという。

この親子パイロットの姿を見たジョンさんは、普段使わないSNSを積極的に利用し、写真を投稿。これを見て、多くの女性が空の仕事に興味をもってくれたら、と話す。この出来事の前、エンブリー・リドル航空大学は第30回目の国際女性航空会議を終え、300人もの女の子7歳から17歳までが「空の仕事」を勉強・体験できるイベントを開催した。

様々な仕事が性別関係なく選べるようになったこの時代。彼女たちのパイロット姿がさらに次の世代の女性パイロット輩出に影響を与えることだろう。

(大紀元日本ウェブ編集部)