大紀元時報

いじめを乗り越え「美」の象徴へ 「母斑」を受け入れ立ち上がった少女

2019年10月21日 10時48分
Bessi/Pixabay
Bessi/Pixabay

「母斑(ぼはん)」とは何かご存知ですか?先天的要因による皮膚組織の奇形のことで、生まれつき体に付いているあざのことです。ドイツ・ブレーメンに住むマリカ・ナジは、体中・顔中に無数の母斑がある状態で生まれました。壮絶ないじめを乗り越え「ありのままの自分」に自信を持つようになった彼女は、モデルとして活躍するまでになりました。

生まれたばかりのマリカの体を見て、両親はショックを受けたと言います。体中あざだらけで生まれたマリカに下された病名は「先天性母斑(母斑が体の大部分を覆う病気)」。人よりもがんの発症率が高く、このまま生き延びる確率は50%しかないと告げられました。マリカは小さな体で7回もの皮膚除去手術を受けなくてはなりませんでした。

マリカが成長するにつれ皮膚のあざもくっきりと判別できるようになり、残酷で悪質ないじめが始まりました。「みんな私のことを『醜い、汚い、生きる価値ない』なんてののしったの。執拗ないじめと闘う日々は本当につらかったわ。いじめといじめから来る絶望に飲み込まれまいと耐えるだけで精いっぱいだったのよ」とマリカは振り返ります。

学校卒業後、マリカはシングルマザーとなり息子ミランを出産しました。ミランに母斑はありません。医師に「遺伝の心配はない」と何回説明されても、実際生まれてきたミランを目にするまでは不安でたまらなかったと言います。

そしてこの出産がマリカを変えました。「息子には見た目で批判されるこの苦痛を味わってもらいたくない、だからこそありのままの自分を受け入れよう」と考えるようになったのです。

新人モデルとして活動を始めたばかりのマリカですが、新しい「美」の象徴として既に注目されています。「私の存在は『何が美しいのか』という新しい基準を生み出したの。『美』は多様性を意味するもの。だって、たった1つのサイズ・色・形で表現されるものじゃないでしょ。だから私、自分に誇りを持っているの。これが正真正銘、本当の私。自分自身でいることが成功の秘訣なのよ。」

ありのままの自分を受け入れ「母斑がなかったら私じゃない」とまで言い切るマリカ。前を向き堂々と人生を歩んで行く彼女の力強い言葉は、たくさんの人に勇気を与えることでしょう。「個性」とは何か、今一度考えてみませんか?

(大紀元日本ウェブ編集部)

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