ダウン症の少女、アパレル大手のモデルに「世界にはもっと思いやりと愛が必要」

モデルとして活躍するダウン症のミア・アームストロングちゃん(10歳)は、みんなを笑顔にする存在だと家族は言います。

2017年にアメリカのドラッグストアWalgreensが行っている「Red Nose Day」キャンペーンに出演したあと、ミアちゃんには大手ブランドからCMのモデル依頼が殺到しました。ミアちゃんはトミー・ヒルフィガーの「Tommy Hilfiger Adaptive」ラインのモデルも務めています。

この経験を通して、ミアちゃんはたくさんの自信を持てるようになりました。

ニューヨークでの写真撮影をした際の思い出を家族は語ってくれました。ミアちゃんは業界の大物たちが集まる部屋で、「私自身が流行なの!(I am fashion!)」と堂々と宣言したそうです。

カーラとジャック・アームストロング夫妻は、10年前、周りからの多くの誤った認識に向き合わなければなりませんでした。というのもミアちゃんが生まれてから、夫妻は「かわいそう」という言葉を何度も耳にしていたからです。

アームストロング夫妻は、何も「かわいそう」なことはないと世界に伝えたいと言います。

(Mia Armstrong)
(Mia Armstrong)

看護師のカーラさんは、グッドモーニングアメリカの取材に対し、「ダウン症は私たちが祝福するものです。私たちは、ダウン症の子どもとの生活がどのようなものか表しています。ダウン症の人たちは素晴らしいことを成し遂げることができます。彼らは素晴らしいことをしています」と述べました。

「ミアは私たちに、やりたいことは大胆にやること、そしてチャンスを逃がさないようにと毎日教えてくれています」

人々のダウン症の認識を変えることを目的に、ミアちゃんと母親は一緒にInstagramをしています。現在フォロワーは2万4000人を超え、増え続けています。

ビーチやサーフィン、フライドポテトが大好きなミアちゃんは、ドレスよりもパンツが好きといいます。また、感動的なTikTok動画も投稿しています。

ある動画では、「私のような人間もこの世界の一員です。世界にはもっと思いやりと愛が必要です」と語っています。

別の動画では、「もしミアを見かけたら、指さしたり、ささやいたり、目をそらしたりしないでね。私もみんなと同じなんだから!」とアドバイスしています。

アームストロング夫妻は、ミアちゃんの素晴らしい人生を見ていると、当初の不安が希望と喜びに変わったと言います。

(Mia Armstrong)

カーラさんは2018年に「The View」の司会者に、「彼女は感情知能を持っています。彼女は本当に賢いです。一般的な知性も持っていますが、これまでに出会ったことのないような感情知能を持っているのです」と語りました。

「ミアは家族を結びつける接着剤です」

(Mia Armstrong)

ミアちゃんは、わずか7歳で「The View」に出演しました。ダウン症の人としては初めての出演となり、母親と兄のジャック君と一緒に登場しました。

妹の1番好きなところを聞かれたジャック君は、「ミアのどこか1つだけを愛しているわけではなくて、僕はミアのすべてを愛しているんだ」と笑顔で答えました。

 

(翻訳編集・小蓮)