75歳のおじいさんの芸術 巨大なドラゴンがネット上で人気爆発

イギリスに住む75歳のおじいちゃん、ジョン・ブルッカーさんは、自宅の庭の生垣を刈り込み、高さ3.048メートル、長さ45.72メートルの巨大なドラゴンを作りました。このドラゴンは13年もの歳月をかけて作られたもので、彼の庭を囲み、ネット上で最近、話題になっています。

近所の人たちは、おじいちゃんが3週間に1度、自分の家の前の庭で一生懸命、 高さ2メートルのアルミ製のハシゴを、大きなハサミを手に、上り下りする姿を見て、何をやっているのか不思議に思っていました。しかも作業はいつも8時間以上続けられ、それを13年間続けてきました。

実は13年前のある日、ジョンは台所の窓の外を見たとき、彼は突然自分の庭が単調すぎると感じていました。BBCのインタビューで、ジョンは「私はまっすぐな生け垣が嫌いだ。これは本当に退屈なんだ!」と言いました。そして、彼は、はさみを手に取って生け垣を切り始め、頂上をアーチ状に刈り込みました。その後、「次は何をしようかな」と考えるようになりました。

どうしたらいいのかわからないまま、ジョンおじいさんは妻に相談しました。 そこで、奥さんが紙にドラゴンを描き、ジョンさんが紙に描かれた龍に合わせて生垣を刈り込みはじめ、それから結局、13年も刈り込んでいるそうです。

目の前の巨大なドラゴンは、素朴な笑顔のように見え、丸くてぽっちゃりした姿と相まって、西洋のドラゴンのような猛々しさは感じられず、むしろアニメの可愛いキャラクターのようにも見えます。したがって、短時間にインターネット上で、人気になったのも、不思議には思わないはずです。

トピアリーアートは独立した芸術と見なされており、「トピアリー」という言葉はラテン語から来ており、西洋の剪定技術はローマ帝国で初めて記録され、古くは古代エジプトやペルシャにまで遡ると言われており、古代の素晴らしい工芸品です。しかし、この技術を身につけるには、園芸が得意で立体的なデザイン能力が必要とされますが、ジョンおじいちゃんはその両方を持っているようです。

巨大なドラゴンの生け垣が生まれた後、インターネット上で多くの賞賛の声が寄せられました。今ではジョンが庭を眺めていると、そこに立って巨大な竜と一緒に写真を撮っている観光客のグループが見えます。 しかし、ジョンはドラゴンが人気のアトラクションとなり、インターネットで話題になっていることに戸惑いを感じているようです。素朴なおじいさんは「こんな小さなものに人々が夢中になっているのは不思議だ」と語っていました。

最近、インターネット上にはたくさんの剪定アートが登場しています。ガーデニングの専門家によると、今日の庭は狭いので、常緑樹を形に切り抜くと、古濃い色合いの古い木のような錯覚になります。形に合わせてカットされたいくつかの小さな木は、庭の中で明るく目立ちます。

いくつかの剪定作品はユニークで創造的ですが、いくつかはユーモラスで興味深いものであり、それがますます人気が高まっている理由の1つです。

剪定技術で使用される樹木は、主に常緑樹です。頻繁に剪定する必要があるため、葉が小さくて密な樹木が最適です。針葉樹も適していますが、葉が大きい樹木は使用に適していません。

西洋の剪定技術は、中国東部や日本の有名なガーデニングに似ています。日本の禅の庭は印象的で、樹木が重要な役割を果たしていますが、最も重要なのは全体の形であり、唐風の家、東屋、水場、岩などが舞台のように配置されています。

後に盆栽へと発展した日本と、西洋の剪定芸術であるトピアリーは、木そのものの剪定を重視している点で共通しています。

(翻訳編集 里見)