飛行機の乗客が知らない14の秘密

近年、多くの人が飛行機に搭乗して旅行出張に行くようになりました。このたび、技術ニュースの専門サイト「ビジネスインサイダー」が80名あまりの航空会社のスタッフ、乗務員、ゲート検察官、チケット係などにインタビューを行い、飛行機の乗客が知らない14の秘密をまとめました。あなたはいくつの秘密をご存じでしたか?

1.飛行途中にキャビンドアを開くことができない

飛行途中にキャビンドアを開くことはできない。imageteam / PIXTA(ピクスタ)

安全規制や気圧のため、飛行途中にキャビンドアを開くことはできません。キャビンドアを開きエアジャンプを試みる乗客がいればペナルティが課されます。そんなことを試みれば、飛行途中に縛り上げられ、着陸後に手錠をかけられるでしょう。
とあるベテランCAによると、もしトラブルを引き起こそうとする乗客がいれば、CAはすぐさまコックピットや首席乗務員に伝えます。彼らは緊急着陸して乗客を追い出すかどうかをすぐに決めてくれます。

2.飛行機はそれほど綺麗ではない

飛行機の座席の背面にあるトレーテーブルが機内で最も汚い部分だと衛生専門家は発見しました。トレーテーブルで赤ちゃんのおむつを替える人もいたりします。飛行の前にトレーテーブルが綺麗に掃除されることは少なく、CAが同じ雑巾を使って列の先頭から掃除し、35列目までには雑巾が既に汚くなっています。また、裸足もしくは靴下のみでトイレに行った場合、床にある液体は水ではなく尿である可能性が高いです。

3.電子たばこはOKだが、Galaxy Note 7の携帯は禁止される

近年、飛行機への爆発物の持ち込みが禁止されていますが、まだ不十分です。
先日、Galaxy Note 7自爆事件が世界中に知らされました。スマホの電池がいつでも爆発する可能性があり、Galaxy Note 7が全商品回収するまでに類似の事件が次々と発生しました。そのため、各国の税関や空港のセキュリティチェックにてGalaxy Note 7の携帯は禁止だと表記してあります。

去年の3月、デルタ航空のある飛行機にて、乗客の電子たばこが燃え出したためフライトが遅れる事件が発生しました。
しかし、電子たばこのリチウムイオン電池は可燃性ですが、飛行機に明確に禁止すると記載していない限り携帯が可能です。Galaxy Note 7の携帯は完全に禁止されています。

4.飛行機内の水を使用しないで

CAにより飛行機内の水管は掃除されません。8台の飛行機のうち1台は衛生水源基準に達していないとアメリカ合衆国環境保護庁が報告しました。15%の飛行機供水システムに有害の細菌が潜んでいます。

5.飛行機が離陸する前にCAの給料は発生しない

CA(キャビンアテンダント) ペイレスイメージズ1(モデル) / PIXTA(ピクスタ)

CAは飛行時間ごとに給料が発生するため、搭乗、乗り換えなどは全て給料が発生しません。12時間仕事に勤めても6時間分の給料しか貰えない可能性もあります。もしCAが乗客の荷物を座席上方の荷物室に入れる際に怪我をした場合、職場からの保険なども一切ありません。

CAは様々な方面からのストレスに耐えねばならず、乗客からの不合理な要求、先輩からの高圧的な指示なども我慢しなければなりません。

6.早めのフライトに遅延発生の確率が低い

一日の中ではフライト時刻が遅ければ遅くなるほど遅延する可能性も大きくなります。

7.飛行機を降りた後に荷物を素早く受け取るには

搭乗手続きの順番に荷物が搬送されますが、最後の荷物ラックが目的地に着けば最初に搬出されます。
飛行機を降りた後に早く荷物を受け取るには、搭乗カウンターにて自分の荷物を検査してもらうように頼んでみましょう。

8.CAはカーテンを開けさせる権力を持っている

CAにはカーテンを開けさせる権利があります。 Stockshakir / PIXTA(ピクスタ)

緊急出口のカーテンは必ず開けなければなりません。CAは着陸前に窓から外の状況を判断し、火災、水、大きな岩などが着陸の邪魔になる可能性の有無について素早く判断を下さなければなりません。

9.酒類の携帯は禁止

あるCAによると、小さめの酒瓶を持ち込む乗客がいた場合、その乗客は飛行機上で酒の注文ができません。酒の飲み過ぎはフライトの安全に影響を及ぼすため、過量の飲酒は禁止されています。

10.緊急脱出スライドの放出に罰金

2014年、中国東方航空のある乗客が飛行機が着陸する際に、早く降りたいがために勝手に緊急脱出スライドを放出しました。そのためフライトが2時間も遅延し、1万6000ドルの損失が発生しました。その損失は全て当該乗客の自己負担となりました。

また、去年4月、米ユナイテッド航空のあるCAが誤操作で緊急脱出スライドを放出し、スライドを元の位置に戻すだけで6000から1万2000ドルがかかりました。

11.死者の隣に座る可能性がある

飛行機の飛行途中には”死者が出ません”。飛行機が着陸してから死者を報告します。もし乗客が飛行途中で死亡した場合、その乗客を元の座席に座らせることしかできません。CAは死者が他の乗客に見られないようにに毛布を掛けます。
もし飛行機上に空いている座席や空間があれば死者を移動しますが、空いているスペースがなければ死者を座席に残す他ありません。

12.服装の指定がある

安い航空会社にせよ高い航空会社にせよ、服装の要求があります。例えば、「靴を履く」、「他の乗客が不快に感じないような服装をする」などがあります。
飛行機に搭乗するにはきちんとした服装が必要です。

13.CAによるスタンガンの使用が認められる

大韓航空が飛行機上でのスタンガンの使用に関する規定を緩和させました。航空会社の声明によると、「スタンガンの使用に関する規定を改善し、迅速かつ効率的な方式で凶悪犯や不備の事態に対応します」とあります。同社がどのように新規定を実施するのか、また実施日については未だ不明です。

14.後方の座席のサービスは良い

後方の座席はサービスが良い可能性が。 beautifulsand / PIXTA(ピクスタ)

先頭の座席であれば着陸後に早く降りられるため、多くの乗客が飛行機前方の座席を選択します。しかし、後方の座席ではより良いサービスを享受できます。
CAは前方の乗客のサービス要求を避ける場合があります。一人の乗客の要求に応えれば他の乗客からもそのように要求されます。しかし飛行機上のウォッカ、枕、耳栓と歯ブラシの数量が限定されているため、全ての乗客に応対できません。そのため、多くのCAは後方に座る乗客の要求に応対します。

責任編集:林妍