衣類についた飲み物のシミ 正しい洗い方で楽々時短

時折、レストランで友人と楽しく会話をしているときに、誤ってテーブルの上の飲み物をこぼしてしまい、みんなで慌ててティッシュを渡したり、テーブルを拭いたり、床にこぼれた飲み物を片付けたりした経験が皆さんにもあるのではないでしょうか。こんなとき、1番気まずいのは、友達や他人の洋服に飲み物をこぼしてしまったときです。綺麗な洋服に飲み物のシミをつけてしまうと、本当に困ってしまいますね。特にコーヒーや紅茶、果汁などのタンニン系の飲料は、服を染色してしまうので、きちんとクリーニングしないとシミが残ってしまいます。
新しい汚れは、落としにくい頑固な汚れにならないよう、できるだけ早く洗いましょう。 通常の洗濯の前に、以下の4つのステップを踏むことで、汚れをスムーズに落とすことができます。

衣類についた飲み物のシミの落とし方
 

水洗いできる服

ステップ1 ペーパータオルで残留液を吸い取る
 

ペーパータオルや白い布で、残留液を吸い取り、繊維への浸透や汚染範囲の拡大を防ぎます。

ステップ2 たっぷりの水で洗い流す

たっぷりの水で汚れを洗い流すと、水流によって繊維から汚れを落とすことができます。 水道でのすすぎが面倒な場合は、水を含ませた白い布で、汚れを叩くようにしてください。

お湯の方が効果的ですが、乳製品を含む飲み物は、冷水でしか洗ってはいけません。ウールやシルクの生地も水洗いすることは可能ですが、シルクの場合、水に触れることにより光沢を失う可能性があります。

ステップ3 食器用洗剤をつけた歯ブラシを使う

汚れた部分に、食器用洗剤や酵素系洗剤をすり込み、手や水に浸した柔らかい毛のブラシ(古い歯ブラシでも可)で約10分間こすります。 特に、コーヒーや紅茶に乳製品やその他の香料が含まれている場合は、非常に重要なステップとなります。 汚れが落ちたら、通常の洗濯をしてください。 汚れが落ちていない場合は、ステップ4に進みます。

食器用洗剤がない場合は、ホワイトビネガーやシーソルト(結晶の大きい粗塩)を代用したり、ホワイトビネガーやレモン汁に重曹を混ぜたものを洗剤として使用することもできます。 ただし、乳製品を含む飲料は例外となります。

特に重要なのは、タンニンを含んだ汚れには、洗濯石鹸を使用しないことです。永久的な汚れとなり、汚れを落とすのが更に難しくなる可能性があります。

ウールやシルクなどのこすり洗いができない衣類は、2%の過酸化水素水を50cc入れた冷水に30分ほど浸し、その後絞り、干して乾燥させると良いでしょう。

ステップ4 酸素系漂白剤を使用する

飲み物のシミが長く残留していた場合や、タンニンを多く含むブドウやニンジンなどのジュースのシミがなかなか落ちない場合は、酸素系漂白剤のつけ置きが必要です。

ボウルに入れたぬるま湯に、適量の酸素系漂白剤(過炭酸ナトリウム)を混ぜ、汚れた衣類を40分(汚れの程度によってはそれ以上)つけ置きしてください。

これらの手順を行った後、通常の洗濯を行います。 洗濯後、汚れが落ちているか確認し、もし完全に落ちていない場合は、乾燥機の使用を避けてください。高温のせいで、シミが更に取れにくくなります。

◆ドライクリーニングのみの衣類

ドライクリーニングのみ洗濯できる場合は、まず残留しているジュースを吸い取り、吸収性のある布を汚れた衣服の裏に当てます。それからウールの場合は薄めたアンモニア、合成繊維の場合はレモン汁を使って拭き取ります。それでも汚れが落ちない場合は、早めにクリーニング店に持っていきましょう。

(翻訳・井田)