犬は100種類以上のおもちゃの名前を覚えられる 

ボーダー・コリーのガイアはブラウンとホワイト色の2歳で、が物の名前を覚える能力を調べるプロジェクトに参加しています。
なんとガイアは一週間に12ものおもちゃの名前を覚えることが出来ます。

このGenius Dog Challengeというプロジェクトはハンガリーのエトヴェシュ・ロラーンド大学が行っている研究です。 

この研究では、犬には、例えば1週間に12個の新しいおもちゃというように、指定された期間内に複数のおもちゃの名前を覚えてもらい、その後おもちゃの名前認識テストをします。

Genius Dog Challengeのプロジェクトマネージャーであるシャニー・ドロール氏は、「このテストに合格できる犬は数少ない」と言います。

ドロールが「フォックス・ニュース」に対し語ったところによると、犬が飼い主の意図を理解するのは言葉からではなく、飼い主を身体的に観察することに大きく依存しているようです。

しかし言葉とそれが表す対象物を結びつけることができる犬はほとんどいない中、ガイアは違いました。ガイアは飼い主の言葉を理解し、20個以上あるおもちゃの中から小さなゾウのおもちゃを見つけて部屋に持ってきます。

そして飼い主が1つ1つおもちゃの名前を呼ぶとそのとおりに持ってきました。

★おもちゃの名前当てクイズに挑戦したガイアの様子はこちら

おもちゃの名前を覚えられる犬には、独特の才能があるとドロールはいいます。彼は、犬の中には物の名前を覚える才能があり、たった4回聞いただけで覚えてしまうような非常に早い犬もいるといいますが、このような非常に賢い犬は他にも変わった能力を持っているのではないだろうかと考えています。

ガイアはGenius Dog Challengeに参加する前は24個のおもちゃの名前を知っていましたが、プロジェクトに参加してから3ヶ月で37個の新しいおもちゃの名前を覚えてしまいました。

研究チームによると、テストに参加した犬の中で、ノルウェーとハンガリーから来た2頭の犬はすでに100以上のおもちゃを知っていたそうです。

研究対象となった6頭の犬はすべてボーダー・コリーでしたが、ドロール氏は「この才能はボーダー・コリーに特有のものではない」と言っています。

これまでに、「Genius Dog Challenge」を通じて、研究者たちは、ジャーマンシェパード、ペキンギー、ミニチュア・オーストラリアン・シェパード、いくつかのクロスブリードなど、この才能を持つ犬を知っています。

資格試験を経て2020年3月にプロジェクトチームに加わるガイアは、今はブラジルで飼い主と暮らしています。 Genius Dog Challenge のサイトによると、ほとんどのボーダー・コリーはおもちゃに囲まれると興奮してしまう傾向がありますが、ガイアはいつも冷静だったようです。

(翻訳・志水慧美)