31光年先に水星の構造によく似た惑星が発見

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12月2日、ドイツ航空宇宙センターの研究チームが米サイエンス誌(Science)にほとんど鉄などの金属核で構成された太陽系外惑星を発見したと発表した。この惑星の発見は水星を研究する新しい手掛かりになる可能性も指摘されている。

研究者は周辺の恒星を観測した際に、この惑星を見つけ、惑星の体積や質量も推定できたという。

チームのメインメンバーであるドイツ航空宇宙センター惑星研究所のクリスティーン・ラム氏は私たちの観測によると、この惑星が地球より小さく、水星の大きさに近く、惑星の中心に鉄でできたコアが存在していると発表した。

今回報告された太陽系外惑星「GJ367b」は公転周期が8時間というスピードでグリーゼ367という赤色矮星の周辺を公転し続けている。表面温度は最高1500℃に熱くなる。

クリスティーン氏はナショナル・パブリック・ラジオ(NPR)の取材を受け「この惑星は鉄を溶かすほど温度が高く、ほとんどの金属が溶けるだろう。溶岩の存在も考えられるが、大気圏はないかもしれない。内部構造は太陽に最も近い惑星である水星に似ている」と紹介しています。

プリンストン大学に所属する天文学者のジョシュア・ウィン氏によると、惑星の表面は溶岩や溶けた鉄に覆われており、見上げた時に観察できる「太陽」(主星の赤色矮星)の大きさは地球上から観察した太陽の大きさの30倍になります。

これまで5000個の太陽系外惑星が発見されていますが、今回のような公転スピードが地球の1日より速い星は珍しく、こういう惑星の体積はほとんど小さく岩石質の陸地を持っています。

またジョシュア氏は「この惑星の形成の過程はまだ謎のままだ」と強調しています。一般的に、宇宙に漂う星間分子雲(ガスと塵からなる雲)が重力で収縮して星を誕生させますが、この惑星について言えば、この惑星の所在地の温度が高すぎて、星の誕生は不可能だとジョシュア氏は説明しています。

この惑星の構造は水星に似ており、長い間、水星は太陽に最も近いにもかかわらず、鉄の含有率が金星、火星及び地球より高いことは科学者が未だに説明つかない謎でした。

水星は何かの激しい衝突から星の外層部分、マントルを失い、金属のコアだけ残ったという説もありますが、新惑星の発見はこの説の合理性を揺るがしています。

新惑星は水星に似ており、ほかの星系に共通性あるかどうかまだ検証が必要ですが、ジョシュア氏は「面白い手掛かりになる」と述べています。

(翻訳者・仁徳)