月面でビデオ通話を可能に…実証実験へ 米ロッキード・マーティンなど 

今年2月に打ち上げ予定のNASA無人宇宙船オリオンに遠距離音声技術などを搭載して、月におけるビデオ通話等の交流に関する実証実験を行う。ロッキード・マーティンなど関係企業が17日に発表した。

同実験計画は「カリスト(Callisto)」と名付けられギリシャ神話に登場する女神にちなむ。NASAの宇宙船オリオンの設計・製造を行ったロッキードが技術を主導する。このほか音声操作可能なアマゾンの人工知能アレクサとシスコのビデオ会議アプリ・ウェベックスを取り入れる。

この実験では一般の人々もバーチャルに宇宙船オリオンに「乗船」できるという。アマゾンによれば、アレクサ搭載デバイスに「Alexa, take me to the Moon(アレクサ、私を月へ連れて行って)」と呼びかけることでミッションをフォローできる。ウェベックスのビデオコラボ機能で、リモート授業などの機会も提供されるという。

カリストは無人宇宙船打ち上げに含まれる「相乗り」プロジェクトのひとつ。このほか13の企画があり、日本からは超小型探査機で月着陸技術を実証する「OMOTENASHI(おもてなし)」と、超小型深宇宙探査機「EQUULEUS(エクレウス)」の2つが参加する。

宇宙船オリオンの打ち上げは、半世紀ぶりの月面着陸を目指す多国籍協力計画「アルテミス計画」の一環。計画には欧米ほか日本、カナダ、オーストラリアの宇宙開発技術機関が参画している。2025年までに宇宙飛行士を月面に送り込み、段階的に物資を運び込み有人基地を建設。将来的には人類を火星に送るといった計画だ。

蘇文悦
蘇文悦