嫉妬 なぜ他人の良いところを見ることができないのか?

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嫉妬は毒蛇のように、自分の魂を食い荒らし、人間関係を毒してしまうのです。それでも、誰の潜在意識にも深く潜んでいる魔物であることは認めざるを得ません。嫉妬を克服するには、世界の多様性に心を開き、共感をもって他者を受け入れることを学び、極端な心理的アンバランスのコンプレックスから抜け出さなければならないのです。

人はどのような場面で嫉妬心を抱くのでしょうか。4つの要素があります。
1. 相手との距離感。
2. 自分より低いレベルの人が、自分より高いレベルになること。
3. 自分が気になる、関心のある分野で、相手が自分より優れていること。
4. 自分の無能さを公的に指摘されること。
もちろん、4つの要素が同時に揃えば、嫉妬はより強くなります。

親しい間柄ほど嫉妬しやすい

例えば、ビル・ゲイツ氏やマーク・ザッカーバーグ氏に強烈な嫉妬心を抱いているサラリーマンは少ないと思います。あるいは、若手社員であれば、話す機会の少ないマネージャーが部長に昇進しているのを見ても、悪い気はしないものです。たとえ、「あの人は誰」と疑問に思うことはあっても、「憤り」は感じません。それは、相手がすでに自分より優れていて、距離が遠いからです。

逆に、身近で自分よりレベルの低い人が急に自分より高いレベルになると、嫉妬心が生まれます。例えば、自分より地位の低い同世代の同僚や後輩が、突然自分より先に昇進した場合などです。

部活やスポーツの世界も同様で、1年生がレギュラーになっただけでなく、3年生の自分より活躍しているとなると、確かに歯がゆい状況です。このような経験をされた方は多いのではないでしょうか。

女性の場合、スーパーモデルやケイト妃をうらやむことはあっても、嫉妬するほどではないでしょう。しかし、会社で女性の同僚が男性の同僚に愛されていたらどうでしょう。

芸能界も同じで、ガールズアイドルグループに若い新人が入ってきて、高い人気を獲得したら、他のメンバーは安心するのでしょうか。

要するに、手の届かないところにいる人をうらやましく思い、あこがれるのですが、その人が自分と同等かそれ以下の地位であったり、いつでも手が届くほど近くにいたりすると、嫉妬してしまうのです。

だからといって、相手が後輩や下位の人で、こちらが興味のない分野であれば、嫉妬することはないでしょう。
例えば、会社の後輩がボディビルの大会で優勝した場合、自分はボディビルに全く興味がないので、「良かったね、本当にすごいね」と快く褒めることができるのです。

車に興味がない人は、たとえ友人がフェラーリを買ったとしても、「よくもまあ、浪費したもんだ」と感じるだけかもしれません。
でも、興味があれば、「なんだよ、彼がか?」という反応になるはずです。あるいは、「女なのに」、「ガキなのに」。

それ以外にも、自分の努力や強さに関係ない場合は、嫉妬は生じません。例えば、友人が宝くじに当たったという話を聞くと、「すごいな」と感じます。「ちょっとうらやましい」。しかし、「彼を引きずり下ろしたい」「イタズラしたい」「イタズラしちゃうぞ」ということにはつながりません。
宝くじは能力とは関係ないので、優越感や自尊心が損なわれることはないのです。

一方、同僚がビジネスで成功したと聞いたとき、すでに自分の努力や能力の長所を比較しているわけで、相手の方が優れていると認めることは自尊心を傷つけることになります。「それは運が良かっただけです!」「すぐに崩壊します!」などと、ほとんどの人はそれを否定します。

特に、全く知らない人でも、自分より優れた人、幸せそうな人を見ると、嫉妬してしまう人が少なからずいます。このような人は、特定の誰かに対してではなく、単に怒りを発散するために、インターネット上で不愉快な発言をする傾向があります。

気をつけよう!冷静に対応しよう!

嫉妬のあまり、SNSで「お前の家族が全員死にますように」と他人を呪うほどの人もいます。

傍から見ていると、なぜこのような幼稚で醜い行動を取るのか理解できません。そんなことをしても何も変わらないばかりか、当事者自身が幸せになることはできないのです。誹謗・中傷行為は、あなたを不幸にするだけです。

しかし、当の本人はすでに冷静さを失い、自分が子供じみたことをしていることに気づいていません。それどころか、自分が正しい、正義であると思い込んでいることが多いです。

嫉妬の副作用は、人に理性を失わせ、災いを招くので危険です。

一度嫉妬に負けてしまうと、仕事でも生活でも、心の中は相手を恨んだり、陥れようとする思いでいっぱいになり、考えがまとまらなくなります。
相手のことを考えるとイライラし、相手を見ると気分が悪くなり、当然仕事にも影響が出ます。

悪いことを考えると、悪いことが起こります。嫉妬深い人が不運に見舞われる理由は、前向きに何かをしようとしないため、不幸に見舞われやすいからです。
心に強い嫉妬心が湧き上がってきた場合は、自分の感情をうまくコントロールして、心が折れないようにしましょう。

<この記事は、『有刺の情緒 斬.斷.離』から引用しています。… 嫉妬、嫌味、怒りに傷つくのをやめ、自信と内なる強さを取り戻そう(電子書籍)、出版社:方言文化>。

(翻訳・里見雨禾)