ベトナムからの便り「荒んだ人生を一変させた本」(2)

法輪大法の修煉者になる

チョンは、こんなに遅くなってから法輪大法を学ぶことを、とても残念に思いました。
ともかく2020年8月に刑期を終えて出所した彼は、ベトナムにいる法輪功学習者を探す決心をしたのです。

幸いなことにある日、街角に立って微笑む女性から「法輪大法好真善忍好」と書かれた小さなカードを手渡されました。その女性は、ベトナム人の法輪功学習者でした。

次の日、チョンは彼女から「5つの功法」を教えてもらいました。彼はまた、彼女の勧めに従い、法輪大法ウェブサイトにある煉功動画を見て「5つの功法」を何回も復習しました。

以後、チョンは自ら決意して大法を学び、本格的に法輪大法の修煉に入ったのです。

人生の新たな出発

もちろん今は、喫煙や麻薬の悪癖が再発することはありません。

とは言うものの、チョンが刑務所から戻ってきたとき、彼は家族を前にして、自身の精神が崩壊寸前であったことは確かです。「麻薬の道に引き戻すぞ」という悪魔のささやきも聞こえました。
もしも彼に、獄中で何度も『転法輪』を読むという幸運がなかったら、気が狂うほど苦しむ自身を支えられなかったでしょう。

チョンにとって、直面しなければならなかった最も辛い現実は、彼の妻のことです。
彼が刑務所にいた時に、妻は(他の男性と)間違いを犯しました。しかし、今のチョンは知っています。妻にそのような過失があったのは全て夫である自分のせいだ、つまり彼自身が間違いを犯したのだ、と。

チョンは以前、自分を制御することができず妻を殴ったことがありました。今日に至るまで、彼はそのことを深く後悔しています。

2021年に、妻は彼のもとを去りました。
彼は今、2人の子供を育てながら、本当に良い人、良い父親になることを決意して生活を立て直すとともに、法輪大法の「真・善・忍」の原則に従って誠実に生きています。

中共ウイルスによる疫病の期間は、収入が少なく、苦しい生活を強いられましたが、2人の子供を育てるため彼は奮闘しました。今は、質素ながらも清潔な、少しの家具がある家に子供と一緒に暮らせて、とても幸せです。

麻薬中毒者であり、牢獄の囚人でもあったノン・ヴァン・チョンは、獄中で法輪功の書籍に出会い、人生の真の意味を知ることができました。
 

自宅で子供に勉強を教えるチョン氏。過去の自分を改め、良い父親になることを望んでいます。(本人提供)

(翻訳編集・鳥飼聡)