旅慣れた旅行者が飛行機に乗るとき気をつけている4つのポイント

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アメリカの大手航空会社で客室乗務員として28年目を迎える林さんが、安全で快適なフライトのためのポイントを4つ話しました。

1 主要な航空会社を選択する

人は何かを買うとき、価格を比較し、コストパフォーマンスの良いものを選ぶ傾向があります。しかし、これは航空券の価格を比較する正しい方法ではないのです。飛行機に乗るときは安全が第一なので、信頼できる航空会社を選ぶことが大切です。

これらの会社は厳しい航空法の下で運営されており、大きな故障も小さな故障も真摯に受け止め、航空機は慎重に保守・整備されています。

こうした大手航空会社は、天候などの制御できない要因を除いて、機械のメンテナンスやスタッフの教育など、制御可能な要因に対しては非常に慎重に対処しています。安全と格安運賃を両立させるのは難しいので、節約のためだけに格安航空会社を選んではいけないというのが彼女の考えです。

2 機内では動きやすい長袖の服装

飛行時間は数時間から10時間以上に及ぶこともあるので、軽くて動きやすい服装とスニーカーなどの歩きやすい靴を着用することが大切です。

天候や飛行時間にかかわらず、長袖・長ズボンの着用をお勧めします。理由は2つあります。1つは機内は思いの外、寒いからです。もう1つは、緊急時に膨張式滑り台を使って脱出する必要がある場合に、長袖・長ズボンの方が皮膚のすり傷ややけどを防げるからだそうです。

林さんは、中は半袖、その上に長袖、さらにフード付きのトップスを羽織るという独自のフライト時の着こなしを披露してくれました。これなら暑くなったら脱げばよく、温度によって柔軟な着こなしが可能です。

厚手の靴下、ひざ掛け、大きめのショール、着替え用の服やズボンなども一式用意しておくとよいでしょう。

「中国に行くにせよ、海外に行くにせよ、厚手の綿の靴下と膝掛けをバッグに常備しておくとよい」と林さんは言っています。 特に長距離フライトで靴を履いているのも不快なときは、靴を脱いで厚手の靴下をはき、ひざ掛けをかければ、快適さと暖かさを保てます。

毛布は機内にないことも多いので、万が一に備えてショールを持参するのもよいでしょう。たとえ毛布があっても、上は覆えても下は覆えないくらいの大きさなので、ショールを持っていると重宝します。

気分が悪くなって嘔吐したときや、飲み物をこぼしたときなど飛行機で服を汚してしまったときのために、着替えを余分に持っていくとよいでしょう。

以前、ある乗客が飲み物をこぼしてジーンズを濡らしてしまい、乾きが非常に遅かったのですが、替えの衣類はすべて預けてしまっていたことがありました。

「ほとんどの人は必要以上の荷物を持たないし、旅慣れた人でも機内持ち込みの荷物に服を入れるという発想はない」と林さんは言っています。

これらが不要な場合は、丸めて腰の後ろに置いておくと、長時間の移動も快適になります。

 

飛行機に乗るときは、軽くて快適なものを身につけましょう。(Shutterstock)

 

3 大切なものを入れる小さなバックを持ち込む

機内に持ち込むものとしては、上記の機内持ち込み手荷物に加え、身分証明書などを入れておく小さなバッグを追加することをお勧めします。クレジットカード、パスポート、書類、お金、携帯電話など、大切なものを持ち運ぶことができます。

緊急着陸の場合、大きな荷物はフライトの遅れや他の人の脱出に影響する可能性があるため、持ち歩くことはお勧めできません。ただし、このような小さなバッグを持ち歩くことは可能です。

「兄は世界中を旅していますが、首から下げているポーチは、もし他のものをすべてなくしてしまっても、大切なものを身近に置いておけるようにするためです」

飛行機であろうと船であろうと、旅行である限り、重要なものは肌身離さず持っている必要があると彼女は指摘します。

4. 魔法瓶のカップやいつでも食べられる食べ物を用意する

機内に水を持ち込むことはできませんが、空の魔法瓶やペットボトルを持参して、飛行機に乗るときに客室乗務員に水を入れてもらうことは可能です。たとえ眠ってしまっても、喉が渇いて目覚めたときに客室乗務員が水を持ってくるのを待つ必要はありません。

機内の冷水はペットボトルの水を使用し、温水はホットコーヒーやホットティー用の水など、すべて機内のコーヒーメーカーから取っています。 林さんによると、水タンクは航空機の製造時から使われ、その航空機が使用されている限り、洗浄することはできないそうです。そのため、航空会社では常に水タンクに殺菌剤を入れて消毒しています。これまでお湯がなくて困ったという人はあまりいないかもしれませんが、水質をとても気にする人は、冷たい水しか飲まないという選択肢もあります。

また、機内での問題は、食事の選択肢が少ないこと、時には嫌いなものまで食べさせられることです。 ですから、流動食は持っていけませんが、カットフルーツやサラダ、お弁当などを持参すれば、長旅でも1~2食くらいは楽しく食べることができます。

空港の保安検査では、X線検査機では食事の中身がはっきり見えないことがあり、保安検査員が誰かに開けてもらって検査することがあります。林さんは、「これはあくまでセキュリティーのためのプロセスなので、あまり心配しないでください」と言います。

 

カットしたフルーツやサラダなどを、持ちこんでもよい。(Shutterstock)

 

旅行中には、飛行機の遅延や、飛行機に乗る前や乗り換えの際の障害など、予測できない事態が発生することがあります。林さんは、長年のフライト経験から個人的な教訓を得ました。旅の始まりが悪いと、どんな理由であれ、たいていその後に不運が待っているものです。印象に残っていることをご紹介します。

ある時、彼女の同僚が日本行きの飛行機に乗っていた時、機体の修理が必要だということで4〜5時間待たされたことがありました。この場合、労働時間超過で、元の乗務員は退社して代替便を頼むことになります。しかし他の乗務員が代替便で日本へ向かったところ、東京に着いても休めるホテルがありませんでした。

いつもそうとは限らないですが、20年以上にわたって空の仕事に携わっている林さんは「時には神がヒントを与えてくれることもあるので、それを受け取ればいいの」と語っています。

(翻訳・里見雨禾)

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