子どもを成功者にするために 親として子に身につけさせたい7つのスキル

親なら誰でも、自分の子どもが成長して、成功することを願うものです。専門家は、子どもの成功のために重要で、日常生活の中で身につけるべき7つのスキルを挙げています。

教育心理学者で子育ての専門家であるミシェル・ボルバさんは、4月16日に放送されたCNBCの「make it」の番組で、子どもの発達を最適化するために最も関連性の高い特性は何かと問題提起しました。

ボルバさんは、豊富な研究をまとめた結果、成功した子どもたちと他の子どもたちを区別する、メンタルタフネス、レジリエンス(適応力)、ソーシャルスキル、自己認識や強いモラル意識を高めるために必要な7つのスキルを特定したと言います。
以下は、ボルバさんがまとめた7つのスキルです。

自分への自信
ほとんどの親は、自尊心と自信を同一視しています。子どもたちに「あなたは特別」「あなたは何にでもなれる」と言い聞かせるのです。

しかし、自尊心の向上が学業の成功や、本当の意味での幸福感につながることを示す証拠はほとんどないのです。しかし、自分の成績は自分ではコントロールできないと考える子どもよりも、自分の努力や長所のおかげだと考える子どもの方が成功することが、研究によって明らかにされています。

本当の自信とは、子どもたちが自分はうまくいっていると信じ、障害に立ち向かい、解決策を見出すことです。親が問題を解決してあげたり、やってあげたりしても、子どもはそれが出来るとは信じません。

共感
共感には3つのタイプがあります。感情的共感は、相手の気持ちを共有し、相手の感情を感じる事で、行動的共感は、共感的な関心で思いやりのある行動が促される事、そして認知的共感は、相手の感情、考えを理解し、相手の立場に立つ事です。

子どもの共感を発達させるためには感情語彙が必要です。親は以下のような方法で感情語彙を発達させることができます。

1 本を読むときに、感情を表す言葉に印をつける。
2「これを見てどう感じた?」「怖そうだな?」と感情に関連した質問をする
3 自分の気持ちを子どもと共有する。
4 公共の場で、他人の表情やボディランゲージに気づき、「あの人はどう感じていると思う」と子どもに問いかけてみる。

自制心
自分の注意力、感情、思考、行動、欲求をコントロールする能力は、子供を成功に導く最も重要な要素のひとつであり、子供を成長させるための驚くべき秘訣です。

子供に自制心を教える方法のひとつに、合図を送るというものがあります。子どもたちの中には、活動の合間に注意力を調整するのが難しい子もいます。そのため、教師はベルを鳴らしたり、「ペンを置いて顔を上げて」と言葉で促したりする「注意信号」を使うのです。

誠実さ・正直さ
誠実さとは、子どもたちが学ぶ一連の信念、能力、態度、スキルです。それは、子どもたちが何が正しいかを知り、正しいことをするために役立つ、道徳的な羅針盤を生み出します。

親は、子供が自分自身の道徳的なアイデンティティを育むために必要なスペースを与えるべきです。そして子どもが道徳的な行動をとったときには、それを認め、ほめることで、あなたがその行動を評価していることを認識させるべきです。何がまともで誠実なことなのかを子供たちに伝えることで、何をすれば認められるのかがわかってきます。

好奇心
好奇心とは、新しいこと、困難なこと、不確かなことを知り、追求し、探求しようとする欲求のことです。
子どもが好奇心を持つためには、親が材料を与えて、その使い方を何通りも試させてあげるとよいでしょう。

もうひとつの方法は、好奇心を育てることです。「そんなことは不可能だ」と言うのではなく、「どうなるか見てみよう!」と思ってみてください。答えを出すのではなく、「どうしてわかったの?」「どうやって調べたの?」と聞いてみましょう。

忍耐
あきらめがちな子どもたちには忍耐力を身につけさせましょう。
「問題ばかり」「作業ばかり」と圧倒され、簡単に諦めてしまう子もいます。集中力が続かない、文章を書くのが苦手な子どもには、課題を細分化することが効果的です。

例えば、お子さんの算数の問題を、一番上の段を除いてすべて紙で覆い、1行完成するごとに紙を1行下へ移動させれば、作業を細分化することを教えることができます。

オプティミズム
楽観的な子どもは、課題や障害は一時的なもので、乗り越えられると考えるので、成功する可能性が高いのです。悲観的な子どもは、課題を動かせないコンクリートの塊のように永久に続くものと考え、あきらめる傾向が強いのです。

子供たちに楽観主義を教えるには、まず親から変わらなければいけません。子どもは親の言葉を自分の内なる声としてとらえるので、もしあなたがいつも悲観的なら、子どもへのメッセージを調整しましょう。

自分が普段、物事をポジティブに描いているのか、ネガティブに描いているのか、見極める必要があります。もし自分が悲観的であれば、まず自分を変えましょう。

(翻訳・里見雨禾)

張婷