董宇紅博士から緊急報告「中国製ワクチンで多発する白血病」(3)

(前稿より続く)
 

「白血球が異常繁殖」する病気

白血病患者の白血球は、その発育過程で外来の有害な要素の影響を受けたことにより遺伝子変異が発生し、正常な「生から死までの周期」を逸脱し、無限に繁殖することが知られています。

言うまでもなく、遺伝子は私たちの生命がもつ「暗号」ですので、遺伝子に変異が起きることは人間の生命の本質に触れることにもなります。

細胞が「異常な状態」にあるとすれば、医療機関での治療に加えて、より自然な療法を組み合わせることにより、人間本来の健康を取り戻す必要があります。

 

白血病を改善する自然食品3種

伝統的な漢方医学では、昔から薬食同源を提唱してきました。

ここでは、現在の研究によって白血病の治療や症状の改善に効果が認められたもののうち、漢方医学にも合致した、よく見られる食物をご紹介します。

 

1、マンゴスチン

マンゴスチンには、キサントンという成分が含まれています。日本のある研究所は科学専門誌『Journal of Natural Products』に発表し、マンゴスチンのキサントンが白血病細胞のアポトーシス(細胞死)を誘導できることを示しました。

同研究では、6種類のキサントンが白血病細胞の成長に及ぼす影響をそれぞれ研究したところ、それらが正常な細胞には影響せず、がん細胞の成長において抑制作用を示すことを発見したのです。

白血病は、血液細胞が異常増殖する病気なので、正常なアポトーシスが働きません。研究によると、αマンゴスチンは3時間で白血病細胞のアポトーシスを誘導できると言います。

ただし、マンゴスチンは冷性の果実なので、体が冷えやすい人はあまり食べてはいけません。また糖度が高いので、糖尿病の人も注意が必要です。

マンゴスチンのキサントンは、白血病細胞の成長を抑制する。(健康1+1/大紀元)

 

2、アガリクス

アガリクスはブラジルキノコとも呼ばれています。日本の研究者が、抗がん効果および免疫力を高める効果を見出したことから、アガリクスの健康食品が開発されました。

2017年に、生物医学の専門誌『BioMed Research International』に掲載された研究によると、アガリクスからの抽出物にはヒト白血病細胞を抑制する作用があると言います。

研究では、アガリクス抽出物(濃度5%と10%)を加えると、何も加えていないグループに比べて、がん細胞の増殖にそれぞれ17%と23%抑制効果を示したとのことです。

アガリクス(姬松茸)は白血病細胞を減少させる。(健康1+1/大紀元)

 

細胞には「生、老、病、死」の再生サイクルがあることが分かっています。

がん細胞も同様です。その結果、アガリクス抽出物10%で培養した細胞では、アポトーシス期(亜G1期)の細胞の割合が高かったものの、複製準備期間(G 1期)での細胞の割合は低くなっています。アガリクス抽出物が、がん細胞のアポトーシスを誘導することが示されています。

アガリクスに含まれる成分は、化学療法の効果を高めることもできますので、化学療法に加えて食事療法を併用すると、さらに治療効果が高まると考えられます。

アガリクスは白血病細胞のアポトーシスを誘導する。(健康1+1/大紀元)

 

3、緑茶

お茶は世界で最も人気のある飲み物の一つです。

腫瘍学の専門誌『Nature Reviews Cancer』に発表されたある研究によると、動物実験において、緑茶抽出物が異なる器官や部位における腫瘍の形成と進行を阻害することを示しました。

緑茶に多く含まれるカテキンは、さまざまな血液がんを抑制する効果を発揮します。カテキンはがん細胞の複数の標的に作用し、がん細胞の増殖を抑制するとともに、がん細胞のアポトーシスを促進して健康な細胞への浸潤や転移を防ぎます。

約4万2千人を対象とした9年間のコホート研究で、緑茶と血液がんリスクとの関連を評価したデータがあります。これはかなり説得力のある研究であると言えます。

この研究によると、毎日1~5杯の緑茶を飲む人と全く飲まない人と比べたところ、白血病のリスクがその飲む量に応じて低下することが分かったと言います。1日に緑茶を5杯飲む人は、白血病のリスクが大幅に低下しています。

緑茶は白血病を減少させる。(健康1+1/大紀元)

ただし、緑茶を淹れるときのお湯は80度を超えないようにしてください。温度が高すぎるとカテキンなどの有効成分が壊れてしまうためです。

(完)

 

(翻訳編集・鳥飼聡)

エポックタイムズのシニアメディカルコラムニスト。中国の北京大学で感染症を専攻し、医学博士と感染症学の博士号を取得。2010年から2017年まで、スイスの製薬大手ノバルティスファーマで上級医科学専門家および医薬品安全性監視のトップを務めた。その間4度の企業賞を受賞している。ウイルス学、免疫学、腫瘍学、神経学、眼科学での前臨床研究の経験を持ち、感染症や内科での臨床経験を持つ。