十分に立証されたコロナワクチン有害性、研究者らは世界規模の接種中止呼びかけ

mRNAコロナワクチンが救う命より、引き起こす死の方が多い: 研究結果(上)

新型コロナウイルスに対するmRNAワクチンの有効率は予想よりもかなり低く、救う命より引き起こす死の方が多いことを受け、研究者らは「世界規模の接種一時停止」と小児予防接種スケジュールからの「即時削除」を求めている。

ファイザー社とモデルナ社の新型コロナmRNAワクチンの初期第3相試験の報告を分析した査読付き論文が、1月24日付のCureus誌に掲載された。米国では、緊急使用許可制度の下、これらの試験によってワクチン接種を承認した。この研究では、他のいくつかの研究や臨床試験のレビューも調査したが、その結果、ワクチンの有効率はメーカー側の主張よりも「劇的に低かった」ことが判明した。

さらに、「控えめな仮定」に基づいたとしても、推定される新型コロナmRNAワクチンによってもたらされる害は恩恵を大きく上回った。この修正mRNAの注射によって救われる1人の命につき、14人の命が失われることになる。論文には以下のようにある。

「文書で十分に立証されたSAE(重篤な有害事象)、および容認しがたい害と恩恵の比率を考慮した上で、我々は、因果関係、残存DNA、異常なタンパク質産生に関連するあらゆる質問の回答が得られるまで、これらの修正mRNA製品の世界規模の一時停止を承認、実施するよう各国政府に強く要請する」

また、論文著者らは、子供たちがこの感染症にかかるリスクは非常に低いと指摘し、新型コロナワクチンを小児用予防接種スケジュールから「即時削除」するよう勧告した。

「子供は新型コロナによる死亡リスクがゼロに近く、恒久的な心臓障害のリスクは2.2%だと入手可能な最善の前向きデータに基づき立証されているので、実験的なワクチンを投与するのは非倫理的かつ非良心的だ」

低すぎる有効率

mRNAワクチンが有症状の新型コロナウイルス感染症を95%減少させる、そう謳われたのは、ファイザー社とモデルナ社の最初の試験の後だった。今回の研究は、この有効性に関する仮定が誤っていたと指摘している。

ファイザー社の主張は、プラセボ群では2万2000人中162人が新型コロナに罹患したのに対し、ワクチン接種群では2万2000人中8人しか罹患しなかったという事実に基づいている。両群合計で170人の確認例が報告された。

しかし、「疑いのある症例」というカテゴリーに分類された多くの症例が無視されたと研究者らは指摘している。試験では、確認例170件の20倍にあたる、合計3410件の「疑いのある症例」を確認した。

「疑いのある症例は、ワクチン接種群では1594例、プラセボ群では1816例だった。確認例と疑いのある症例の両方を考慮すると、症状発症に対するワクチンの有効性はわずか19%に低下し、規制当局の認可に必要な50%のRR(相対危険度)減少の基準値をはるかに下回る」

さらに論文は、以下のように続けている。

「このように、確認例と疑いのある症例の両方を考慮するかぎり、ワクチンの有効性は95%という公式発表よりも劇的に低かったようだ」

論文著者らは、いかなる組織からも金銭的支援を受けていないと表明したが、利益相反はいくつか明らかにされた。

著者の1人はクアンタ・コンピュータから助成金を受け取っている。もう一人の著者である心臓専門医のピーター・A・マッカロー氏は、ウェルネス・カンパニー社に雇用され、株式(ストック・オプション)を所有していることを表明した。3人目の著者はワクチン安全性研究財団(VSRF)の創設者だ。

救う命と引き起こす死の比較

研究者らは、ファイザー社とモデルナ社の臨床試験報告書について、相対危険度(RR)あるいはRR測定に「専ら焦点を当て」、絶対リスク減少を省略していると批判した。研究者らは、絶対リスク減少が「薬剤の臨床的有用性をよりよく示す」と主張した。

「報告バイアスを回避し、ワクチンの有効性についてより包括的な視点を提供するためには、両方のタイプのリスク推定が必要だ。絶対リスク統計の省略は、ワクチンの臨床的有益性の過大評価につながる」

RRの指標を用いたワクチンの有効率が95%だったのに対し、絶対リスク減少率はファイザー製ワクチンで0.7%、モデルナ製ワクチンで1.1%だったと論文は述べている。

「新型コロナmRNAワクチン接種による絶対リスク減少が約1%であるということは、新型コロナの軽度から中等度の症例を1例予防するために、相当数の人に注射する必要があるということだ」

具体的には、新型コロナ感染を1件予防するために、ファイザー製ワクチンの場合は142人が、モデルナ製ワクチンの場合は88人が接種する必要があるということだ。

これらの数字と新型コロナの感染致死率を考慮した上で、研究者らは、新型コロナ関連の死亡を1件を防ぐために、およそ5万2000人のワクチン接種が必要になると結論づけた。

つまり、約10万回のファイザー製ワクチンの接種で2人の命が救われるという計算だ。しかし、ファイザー製ワクチンの接種10万回につき27人の死亡リスクがあると研究者らは算出しており、mRNAワクチンの予防接種で救われる1人の命につき、14人の命が失われることになる。

著者らは、米国食品医薬品局(FDA)のワクチン及び関連生物学的製剤諮問委員会(VRBPAC)がワクチンデータを検討する際、「絶対リスク低減の指標を含めなかった」と指摘している。

この措置は、「医薬品の誤った使用を避けるためには、両方のアプローチが重要である」とするFDAのガイドラインと乖離している。

英語大紀元記者。担当は経済と国際。