十分に立証されたコロナワクチンの有害性、研究者らは世界規模の接種中止を求める

mRNAコロナワクチンが救う命より、引き起こす死の方が多い: 研究結果(下)

重篤な有害事象

1月24日付の『Cureus』誌に掲載された論文で、研究者らは、2022年9月の解析結果を引用し、臨床試験におけるワクチン接種群での重篤な有害事象(SAE)の蔓延について詳述した。この解析では、ファイザー社とモデルナ社の両方の試験データを調査し、ワクチン接種者10万人あたりおよそ125件のSAEを発見した。つまり、ワクチンを接種した800人につき1人が重篤な有害事象を経験していたということだ。

「ファイザー社の試験では、(プラセボ群と比較して)ワクチン群で重篤な有害事象のリスクが36%高かった。(中略)モデルナ社の試験では、ワクチン群で重篤な有害事象のリスクが6%高かった」と解析結果は示した。

「これらの所見は、2つの重要な臨床試験で報告されたSAEは治療群間でバランスが取れていたというFDAの当初の主張とは対照的だ」と、1月24日付の論文は指摘している。

この相違は、被験者が経験したSAEの総数ではなく、SAEの経験者数のみをFDAがカウントしたことによる可能性があるという。特定の個人が複数のSAEを経験する可能性があるため、経験者数のみをカウントすると、有害事象の総数より少なくなる。

「SAEを総合的に見ると、ワクチン群のリスクはFDAが以前に決定したものよりも大幅に上がっていた」と研究者らは書いている。

解析の結果、プラセボ群における特に注目すべき有害事象(AESI)の超過リスクは1万人当たり10.1人であった。しかし、この群における新型コロナによる入院リスクの減少は1万人当たり2.3人に過ぎない。

つまり、ワクチン接種後にAESIを発症するリスクは、感染症で入院するリスクの4倍以上だったということだ。モデルナ社の試験では、被験者がAESIを経験するリスクは入院リスクの2倍以上だった。

「他のワクチンの公式SAE発生率は100万人あたり1.2件に過ぎないが、ファイザー社の試験データに基づく推定値(100万人当たり1250件のSAE)は、この基準を少なくとも600倍は上回っている」と、1月24日付の研究論文は述べている。

急いで承認されたワクチン

1月24日付けの論文で、研究者らは、mRNA製品の安全性がワクチンや遺伝子治療製品(GPT)の科学的基準と一致する方法で評価されたことはないと指摘した。この注射剤はGPTに分類するのがより正確だという。「多くの重要な試験結果は、誤って報告されたか、発表された報告から完全に省略された」と、彼らは主張した。

FDAとワクチン製造業者は、通常の安全性試験プロトコルと毒性学的要件を無視した。2つの試験が早々に打ち切られたため、潜在的に重篤な有害事象に対する「公平な評価」がなされることはなかった。

「臨床試験を急いだことによる深刻な生物学的影響が明らかになったのは、緊急使用許可が下りた後であり、心血管系、神経系、生殖器系、血液系、悪性、自己免疫系のSAEが多数確認され、査読付きの医学文献に発表された」

さらに、開発され臨床試験で評価された新型コロナのmRNAワクチンは、世界中で製造され人々に投与されたものとは異なっていた。世界規模のワクチン接種キャンペーンで使用されたワクチンは、別のプロセスで製造されたものであった上に、それらは程度は異なるが、DNA汚染があったことが明らかになっている。

2021年初頭以降、心筋梗塞、脳卒中、その他の重篤な有害事象や超過死亡が、mRNAワクチンではなく新型コロナに起因するものだと誤認されてきた。研究者らは、そのことについても指摘した。

これらのワクチン接種後の傷害は、新型コロナ罹患後症候群(PACS)や新型コロナの重篤症状と重複しているために、結局のところ、ワクチンが原因かどうかが不明瞭なことが多い。

「複数回のブースター接種が免疫機能不全を引き起こすことで、逆説的に連続接種による新型コロナ感染への感受性の亢進に寄与しているようだ」

50歳以下の成人の大多数にとって、mRNAワクチンの利点は、「人体に障害を与え、生命を脅かしうる害」よりも小さかった。高齢者にとってそのようなリスクはもっと大きいかもしれないと、研究論文は述べている。

規制当局への批判

非営利団体リバティ・カウンセルの創設者兼会長のマット・ステーバー氏は、この研究論文について、「これらの予防接種が決して安全でも効果的でもないと、健全な科学的研究が長年にわたって示してきたことを確認した」と述べた。

「FDAとCDCは国民を守るはずなのに、製薬業界の犬になっている。これは変えなければならない」

CDCは現在、新型コロナワクチン接種による心筋炎の警告を取りやめた件で注目を集めている。ことの一部始終は、エポックタイムズが最近入手したCDCの内部文書によって明らかになった。以下の通りだ。

2021年5月、CDCは予防接種と心筋炎の関係性について警告する警報を起草していた。同機関は、ヘルス・アラート・ネットワークを通じて、全米の公衆衛生当局者と医師に警報を送ることになっていたが、「アラーミスト(必要以上に大げさな警句を発する人)」と思われることを懸念した関係者がいたため、警報は発信されなかった。

エポックタイムズは関係各所にコメントを求めている。

英語大紀元記者。担当は経済と国際。