人の体は正常に機能するためにさまざまな栄養素を必要としています。もし特定の栄養素が不足すると、はっきりとした症状が現れることがあります。最近、ある医師がSNSで「症状が示す意味」について紹介し、その中で歯ぐきの出血にも触れました。一般的には強く磨きすぎたり、口腔ケアが不十分なことが原因と考えられがちですが、この医師は「重要なビタミン不足の可能性もある」と指摘しています。
アメリカの医師でありインフルエンサーでもあるエリック・バーグ氏は、多くのフォロワーを持ち、最近投稿した動画の中で栄養不足に関連する症状について解説しました。
彼によると、顔色が青白いのはビタミンB12不足、爪に白い点が現れるのは亜鉛不足の可能性があり、ふくらはぎのけいれんはマグネシウム不足と関係することが多いといいます。そして歯ぐきの出血については「典型的なビタミンC不足のサイン」と述べています。
アメリカ国立衛生研究所によると、ビタミンCはL-アスコルビン酸とも呼ばれる水溶性ビタミンで、自然に食品に含まれるほか、加工食品に添加されたり、サプリメントとして摂取することもできます。多くの動物と異なり、人間は体内でビタミンCを合成できないため、食事から摂取する必要があります。
ビタミンCが不足すると壊血病を引き起こしますが、先進国ではまれな病気です。ただし、1日の摂取量が約10mg未満になると、1か月ほどで症状が現れる可能性があります。治療しなければ命に関わることもあります。
ビタミンC不足はコラーゲンの合成を妨げ、結合組織を弱くします。その結果、点状出血やあざ、紫斑、関節痛、傷の治りの遅れ、皮膚の角化異常、毛髪の巻き込みなどが見られることがあります。
アメリカの医療機関メイヨー・クリニックによると、ビタミンC不足は貧血や歯ぐきの出血を引き起こす可能性がありますが、歯周病や感染症、特定の薬の使用、強いブラッシングなども出血の原因となり得ます。
また、研究では果物や野菜を多く摂取することで、乳がん・大腸がん・肺がんなど複数のがんのリスク低下と関連がある可能性が示されています。ただし、この効果がビタミンCによるものかどうかは明確ではありません。なお、ビタミンCのサプリメント摂取は、がんリスクに大きな影響を与えないとされています。

アメリカ国立衛生研究所によると、成人の1日の推奨摂取量は、男性で90mg、女性で75mg(授乳期は120mg)です。喫煙者は非喫煙者よりも35mg多く摂取する必要があります。
ビタミンCの主な供給源は果物と野菜で、特に柑橘類、赤・緑のピーマン、キウイフルーツ、ブロッコリー、イチゴ、芽キャベツなどが豊富です。
オレンジジュース、グレープフルーツジュース、トマトジュースにも多く含まれており、一部の朝食用シリアルにはビタミンCが添加されています。ビタミンCは水に溶けやすく熱に弱いため、調理によって含有量が減少する点にも注意が必要です。
幸い、ビタミンCを多く含む食品の多くは生で食べることができます。1日に5種類の果物や野菜を摂ることで、200mg以上のビタミンCを摂取することも可能です。例えば、オレンジジュースは約180mlで約93mgのビタミンCを含んでいます。
一般的にビタミンCは毒性が低く、大量に摂取しても重篤な副作用は起こりにくいとされています。ただし、過剰摂取により下痢や吐き気、腹痛などの消化器症状が現れることがあり、腎結石のリスク増加や鉄の過剰吸収につながる可能性もあります。
ビタミンCの耐容上限摂取量は、年齢によって異なりますが、400mg〜2,000mgの範囲とされています。
(翻訳編集 解問)
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