私の両親は、私と兄弟たちに西洋文化の豊かさを、子どもにも分かりやすい方法で紹介するという点で、素晴らしい役割を果たしてくれました。私のお気に入りの思い出のいくつかは、シェイクスピアの演劇やクラシック音楽のコンサートに参加したことです。毎年夏になると、私たちの町ではシェイクスピア・フェスティバルとクラシック音楽フェスティバルの両方が開催されていました。当時の私にとってシェイクスピアを理解するのは簡単ではありませんでしたが、徐々にその言葉の響きに慣れていき、劇場で物語の筋をより理解しやすくするために、事前に簡単に書き直された物語を読んでいました。優れた俳優たちは、その語り方や表現を通して多くの意味を伝えてくれたため、ただ戯曲を読むだけの場合よりも、はるかに多くのことを理解することができました。
音楽フェスティバルでは毎年、公園で屋外コンサートが1回開催され、「1812年序曲」のような、より親しみやすいクラシックの名曲が演奏されていました。公園という環境は家族連れにとても適しており、町中の人々がピクニックを持って集まり、オーケストラがバンドシェル(野外音楽堂)で演奏する間、子どもたちは踊ったり走り回ったりしていました。
私が文学の道に進むことを決めたのは、幼い頃にシェイクスピアの言葉やクラシック音楽の旋律に触れたことと無関係ではないと思います。当時はその豊かさと美しさを完全には理解していませんでしたが、確かに私の心の中に一つの扉が開いたのです。その扉から光が差し込み、やがて私はその扉を通って、文学や文化を追求する人生へと進んでいきました。
私が育った町のようにフェスティバルがある場所ばかりではありませんが、子どもたちにクラシック芸術、文学、演劇、音楽への目を開かせ、幼い頃から文化という輝かしい世界へと導く活動は数多くあります。そして、それらは子どもたちが成長するにつれて、さらに強く彼らを魅了していくでしょう。ここでは、そのいくつかをご紹介します。
地域の歴史博物館を探検する
子どもたちは地域の歴史を学ぶことで、自分が世界の中でどのような位置にいるのかをよりよく理解できるようになります。私たちは皆、自分の人生の物語、つまり、自分が誰で、どこから来て、どこへ向かっているのかという物語によって部分的に形作られています。同じように、地域社会もその経験によって形作られています。
地域の物語に触れることで、住民はその地域の過去、現在、未来を理解することができます。子どもたちに重要な地域の物語を紹介する素晴らしい方法の一つが、地域の歴史博物館や歴史協会を訪れることです。これらの施設には、興味深い写真、新聞記事、工芸品(手作りの歴史的な品物)、展示物などが数多くあり、子どもたち(そして大人たち)の過去への理解を豊かにしてくれます。

美術館やギャラリーを訪れる
美術館やギャラリーは比較的見つけやすく、入場料も安価であったり無料であったりすることが多いです。ギャラリーの質には大きな差がありますが、少し探せば、子どもたちが美しさや歴史への感性を育てるのに役立つクラシック作品を展示している場所を見つけることができます。親が子どもと一緒に作品の前を歩きながら、その芸術について質問をすることで、子どもたちは細部に気づき、深く考えるようになります。

コンサートに参加する
クラシック音楽フェスティバルは一般的ではありませんが、クラシック音楽やフォーク音楽のコンサートは、多くの場所で定期的に開催されています。生の音楽演奏を体験することは、自宅で録音を聴くだけの場合よりも、子どもの記憶や想像力に深い印象を残します。照明や拍手、そしてもちろん演奏者の姿などが、音楽体験を五感で楽しむ喜びへと変えてくれます。
録音された音楽は、聴き手と演奏者の間に距離を生みますが、コンサートはその隔たりを取り除き、観客を芸術と直接的で生きた、そして二度と同じものはない唯一の演奏体験へと導きます。屋外コンサートは特別な新鮮さを加え、多くの子どもたちにとって楽しいものとなるでしょう。
音楽レッスンを受ける
楽器を演奏することを学ぶと、子どもたちは観客から演奏者へと変わります。それにより、音楽芸術にさらに深く触れ、偉大な作曲家たちの作品の複雑さを理解するようになります。子どもたちは、楽器を演奏することがどれほど難しいかを学び、一見簡単そうに聞こえる曲であっても、習得するには多くの努力と厳しい練習が必要であることを知ります。楽器を学ぶことは、美しさは簡単に得られるものではなく、価値のあるものには努力、練習、そして規律が必要であることを教えてくれます。もし子どもが合奏団(アンサンブル)で演奏するなら、文化の持つ共同体としての側面についても学ぶことになります。

建築を見ながら散歩する
建築様式ガイドを手に、子どもたちと一緒に町を歩くことは、建築や地域の歴史を学ぶ絶好の機会です。それは、見慣れた場所をより注意深く見ること、細部に目を向けること、そして自分の住む場所を新しい視点で見ることを教えてくれます。また、さまざまな建築様式を探すことは、宝探しゲームのように楽しむこともできます。さらに、少し刺激が必要な子どもたちのために、競争形式にすることもできます。
特別な食事を作る
文化の柱の一つは、料理芸術です。親は、特別なコース料理の夜を計画し、料理や準備に子どもたちを参加させることで、それを紹介することができます。最高級のレストランに行くかのように、皆でおしゃれをするよう促せば、さらに楽しいものになります。また、特定の国の料理を作り、その料理の地理的・文化的背景を説明することで、文化や歴史とのつながりをより深めることもできます。

農場を訪れる
もし食べ物が文化の柱であるなら、農業はその柱を支える土台です。食べ物がどこから来るのかを知ることは、子どもにとっても大人にとっても不可欠な文化的学びです。作家ウェンデル・ベリーが書いたように、「食べる人の心の中で、食べ物が農業や土地と結びつかなくなったとき、その人は誤解を招き、危険でもある文化的健忘(文化の記憶喪失)の状態に陥っているのです」
それに加えて、動物を嫌いな子どもはほとんどおらず、その体験だけでも農場訪問は十分に楽しいものとなるでしょう。

映画鑑賞の夜を開く
子どもたちにクラシック映画を紹介するために、親は家庭で映画鑑賞の夜を企画するとよいでしょう。おやつを用意し、子どもたちが「購入する」チケットも用意すれば、さらに楽しくなります。家庭用プロジェクターや大型フラットスクリーンテレビを使って、「サウンド・オブ・ミュージック」や「素晴らしき哉、人生!」のような、家族向けのクラシック映画を上映することができます。
これらの活動は、単なる退屈な教育ではなく、楽しさに満ちた生き生きとした体験です。ここで紹介したような実践的で魅力的な活動を通して歴史や芸術に触れた子どもたちは、それらを楽しいものだと感じるでしょう。この喜びこそが、子どもの人格形成と教育の重要な基盤となります。フランシス・ベセル神父は、教育者ジョン・シニアの思想を要約して次のように書いています。「体育は経験から始まり喜びで終わります。詩や音楽は喜びから始まり驚きで終わります。哲学は驚きから始まり知恵で終わります」
子どもたちが、ある教科や考え、体験に喜びを感じたとき、彼らはそれに再び戻ってきます。それは理解と愛、そして驚きを深める道を開きます。そして、アリストテレスが教えたように、驚きこそが知恵の根源なのです。
(翻訳編集 井田千景)
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