学校の空気が変わってきている。
中国教育部は3月、全国の学校に新しいルールを出した。授業の内容や発言について細かく禁止事項を定め、すべての学校に徹底するよう求めている。
一見すると普通のルールのようだが、中身はかなり厳しい。政府や体制を批判する発言は禁止、授業の内容も一定の方向にそろえることを求めている。
現場では、緊張が広がっている。
上海の教師は「授業中だけでなく、普段の発言まで気をつかうようになった」と話す。保護者との連絡やSNSの投稿も問題になる可能性があるという。
学生側も同じだ。ある大学生は「教室には複数のカメラがあり、発言はすべて記録されている」と話す。自由に意見を言うことが難しくなっていると感じているという。
今回のルールについて、北京の政治学者は「これは教育のためというより、政治的な線引きを明確にするものだ。結局のところ、最優先なのは体制維持だ。彼らが求めているのは人材ではなく、奴隷だ」と指摘する。
別の評論家は、教材の統一や学習塾の規制を通じて、全国で「壁のない監獄」のような状態が作られていると指摘する。教育は「当局の嘘を重ねるもの」へと変わりつつあるという。
発言の内容によって問題になる可能性がある中で、現場では慎重な空気が強まっている。教師も学生も、何かを話す前に「それが問題にならないか」を先に考えるようになっている。
中国の教室では、何を学ぶかより、何を言わないか。それを身につける場所になりつつある。
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