編集者より:幼い頃から寝たきりで、治療しても効果がなく絶望を味わった子供が、法輪功を修煉し、「真・善・忍」の原則に基づいて自らを律し、数々の困難を乗り越えて健康を取り戻し、学業でも次々と良い成績を収め、ついには海外に赴き、博士課程への進学も遂げました。
彼の母親は、その成長の過程を綴り、5.13法輪大法デーのエッセイ募集に投稿しました。多くの方がこの経験から何かを感じ取ってくださればと願っています。以下、全文をご紹介します。
2005年6月、当時8歳だった息子(明ちゃん)は、中国国内の有名病院で、小児リウマチと敗血症と診断されました。
息子は1年間入院して治療を受けましたが効果はなく、全身の関節が変形し、筋肉も萎縮して、ついには寝たきりとなり、日常生活も自立できなくなりました。
あらゆる手を尽くしても改善せず、途方に暮れていた時、法輪大法の修煉によって健康を回復したり病気が治ったりしたという奇跡について法輪功学習者から聞き、2006年5月、私と明ちゃんは法輪大法の修煉を始めました。法を学び、功法を煉り、心を修めることで、息子の身体は徐々に回復していきました。
病気のため、明ちゃんは小学校2年の時に休学しましたが、法輪大法の修煉のおかげで、何年も中断していた学業も成績が落ちることはなく、ついには海外で博士課程への進学も実現しました。
法輪大法の修煉と共に歩んだ彼の学びの道のりをご紹介します。この少年が成長し、優秀な人材へと変わっていった過程は、法輪大法修煉がもたらす素晴らしさ、崇高さ、そして常識を超えた力の証です。
一、法輪大法に智慧を与えられた
2008年の夏休み明け、小学2年から休学していた11歳の明ちゃんは、ふらつきながらも歩けるまでに回復していました。彼は「学校に行きたい」と言い出しました。
彼が何年も学校に通っていなかったため、自信を失い内向的になっていたことを考慮し、私はあえて留年させず、元の学年の元クラスに戻すことにしました。体力が許す限り午前中だけ登校させ、集団生活の感覚を取り戻させるとともに、体調が悪いときは休ませるという柔軟な通い方を、小学校の「卒業」まで続けました。
中学時代も、体調が良いときに少しずつ宿題をこなすようにしました。まだ完全に回復していなかったため、しばしば欠席を余儀なくされましたが、中学卒業の統一試験では、すべての科目でA評価を獲得し、地方の進学指導重点高等学校に合格しました。
しかし、体調面や修煉環境を考慮して、私たちは家から近い私立高校へ通うことにしました。
高校時代も、時折体調不良で欠席することがありましたが、法を学び、功を煉りながら身体を整え、見事に志望していた大学に合格しました。しかも、一流大学の合格ラインを数十点も上回る好成績でした。
その後、完全に健康を取り戻した彼は、地方の大学に進学し、学士・修士課程を修了、現在は海外で博士課程に進学しています。
二、「学校一明るい男の子」
明ちゃんは幼い頃、病状が悪化するにつれて精神面にも問題を抱えるようになりました。最初は自信を失い、やがて完全に心を閉ざしてしまいました。全身が麻痺した頃には、母親である私以外とは一切会おうとせず、祖父母はもちろん、父親との接触すら拒んでいました。家の窓やドアは常に閉め切られ、カーテンも閉じたまま、太陽の光や明るい色を恐れ、薄暗い環境でしか過ごせなくなっていました。
法輪大法の修煉を始めてから、「真・善・忍」という宇宙の法理が、彼の枯れ果てた心を潤しました。身体の回復とともに、閉ざされていた心も徐々に開かれ、かつての楽観的で明るく、自信に満ちた少年が戻ってきました。さらに、修煉者特有の寛容さと落ち着きまで身につけるようになったのです。
高校進学時には体育試験がありました。明ちゃんはまだ歩くだけで精いっぱいで、階段の上り下りも母親に背負われるほどの状態でした。当然、体育の授業にも出たことがありませんでした。先生やクラスメートは、彼が「体育免除」を申請するものと思っていました。免除されると、百点中60%が有効な体育の点数として総合成績に計算されます。申請には医師の診断書が必要です。
息子の意見を尋ねると、彼は申請を拒否しました。「僕はもう修煉を始めて、師父に身体を浄化してもらった。今の状態は業を消去する過程に過ぎない。過去の診断書を使って免除を申請することは、自分にまだ病気があると認めることになる。それは師父と大法を信じていないことになる」と言いました。私はその気持ちを理解しつつも、腫れて痛む関節で訓練などできるのかと心配でした。けれども彼は、「苦しくても受け入れる。今からトレーニングを始める」と決心したようでした。
彼は毎朝、登校前にランニング、放課後は学校で走り幅跳び、夕食後はメディシンボールの練習をするというスケジュールを自分で立て、3週間のトレーニングを行いました。
いよいよ体育試験当日。彼がトラックに現れると、先生たちは皆驚きました。学校医が試験責任者に事情を伝え、試験官は急いで3人のボランティアを派遣して彼を止めようとしました。
しかし明ちゃんは退場を拒否し、最後まで走り切りました。その姿に感動した主審は、ゴールした彼を抱きしめて、「君は本当に素晴らしい!感動した。私はこの体育試験の総審判として、君にAランクを与える」と言いました。こうして、本来なら参加すら不可能だった体育試験で、彼は最高評価を得ることができたのです。
高校では理系特進クラスに在籍し、激しい競争や課題に追われる中、他の生徒たちがストレスや不眠に苦しむ一方で、彼は法を学び、功を煉ることで平常心を保ち、効率よく学習を進めました。成績や順位に執着することなく、穏やかに毎日を過ごし、大好きなマジックの練習にも励んでいました。
あるとき、担任の先生が学校運営と意見が対立し、落ち込んでいた際に、明ちゃんは自作のマジックを授業前に披露し、先生とクラスメートを元気づけました。後日、担任の先生は「明ちゃんの善意に癒された」と語ってくれました。学校からは「太陽のような明るい生徒」として「陽光スター賞」が授与されました。
三、受験と学びにおける心の持ちよう
大学院受験の際、彼は初めて大きな挫折を経験しました。小中学校での学業の遅れにより、国語や英語などの文系科目に不安があり、点数を稼ぐために数学や物理などの理系科目に力を入れて準備しました。しかし、得意だったはずの数学で思うようにいかず、問題の一部が理解できなかったり、まったく答えられなかった問題もありました。
絶望した彼は「次の試験も諦めたい」と私に電話をかけてきました。私は、「大法弟子として常人社会で起こる出来事は、すべて後世の人々への参考になる。どんな心構えでそれを乗り越えるかが大事だ」と伝えると、彼は少し沈黙した後、「分かった。やる」と考え直したようでした。電話を切った後、彼は「法輪大法は素晴らしい、『真・善・忍』は素晴らしい」と心の中で繰り返し唱え、残りの試験では本来の力を発揮することができました。
試験結果が出る前夜まで、彼は不安で眠れずにいました。私は「本当につらく感じたのは“人心”だ。法に基づいて修煉している真の弟子なら、不安や苦しみはないはず」と声をかけました。彼は頷き、心の中にある「名誉欲・利益欲・虚栄心・高望み」といった人心を一つひとつ正面から見つめ、それらの欲を捨てました。その瞬間、彼は完全に解放され、心が軽やかになり、楽になりました。翌朝、成績発表で合格ラインを大きく上回る成績を得たことを知っても、動じることはありませんでした。
修士課程在学中、明ちゃんが最初に直面した試練は、指導教員が本人に無断で研究テーマと担当教員を変更したことでした。彼はもともと道路材料に関する研究を希望してその研究室に入ったのですが、テーマが正式に割り当てられる段階で、新たに加わった若手教員の下で岩盤工学を担当することになりました。明ちゃんの体格や体力では、ハードな作業を伴う岩盤工学の実験には不向きでした。さらに、研究室自体が道路材料を主な研究対象としていたため、岩盤工学に必要な実験設備も整っていませんでした。そこで彼は、自ら装置を設計し(後に国際・国内の特許を取得)、業者に特注して製作してもらいました。その過程では何度も設計を見直し、調整や組み立てを繰り返しました。
装置の完成品がようやく研究室に届いた頃、道路材料をテーマにしていた同級生たちはすでに卒業論文の執筆を始めており、論文の修正作業に入っている者もいました。卒業が迫る中、明ちゃんの研究はようやく実験を始めたばかり。常識的に考えれば卒業延期は避けられない状況でした。
しかし明ちゃんは、大きなプレッシャーの中でも、十数年にわたる修煉によって培われた経験が、困難に立ち向かう勇気と粘り強さを与えてくれたと感じていました。焦りや苛立ち、不安などの感情に流されることなく、「師父と大法を信じる」という揺るぎない信念のもとで、やるべきことに集中し、結果に執着せず自然の流れに任せる姿勢が、彼に冷静な心と安定した精神力を与えてくれました。
法を心に刻んだ明ちゃんは、冷静かつエネルギッシュに、昼夜を問わず研究に打ち込みました。研究室やオフィスで徹夜することもしばしばありました。修煉を通じて得た知恵は大きな力となり、時には実験データが予想と大きく異なる結果を導き出したこともありました。同級生からは「時間と労力を節約するためにデータを調整したらどうか」と提案されたこともありましたが、彼は「真・善・忍」の法理に従い、時間がかかっても実験をやり直し、決してデータを偽ることはありませんでした。
こうして明ちゃんは、非常に困難な状況を乗り越え、研究課題をやり遂げ、予定通りに卒業することができました。同時に、海外の博士課程への出願準備という大きな作業も並行して進めていました。志望理由書や推薦状の作成、面接準備、TOEFLスコアの達成など、さまざまな課題がありましたが、留学エージェントなどは使わず、すべてを実験・データ整理・修士論文執筆と並行して一人でこなしていました。特にTOEFLの目標スコアの達成は、英語がもともと苦手だった彼にとって非常に高いハードルでした。その期間、明ちゃんは精神的にも肉体的にも極限まで追い込まれましたが、終始「師父が弟子に与えてくださるものは最善のもの」という言葉を信じ、「すべては師父にお任せし、結果には執着しない」という修煉者の心構えを貫き通しました。
その心構えを持ち続けた明ちゃんは、英語力を大きく伸ばし、TOEFLスコアも無事に目標を達成しました。そしてついに、海外の大学から全額奨学金付きの博士課程合格通知を受け取ることができたのです。
第26回世界法輪大法デーを迎えるにあたり、息子の歩んだ学びの道のりを振り返り、師父の慈悲深いご守護とご加持に心から感謝申し上げます。
皆さまとご家族が幸せで美しい未来を手に入れられるよう、どうか中共の偽りの宣伝を信じず、偏見を持たず、法輪功の真実を素直に受け入れていただければと願っています。私はただ、それを世の人々に伝えたいのです。
(翻訳編集 正道勇)
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