少女の死は公表されず 論文は『ネイチャー』へ 中国の遺伝子編集研究に潜む歪み【時事ノイズカット】
時事ノイズカット
河原昌義
先月下旬、国際的な医学界と生命倫理学界に、衝撃的な報道がありました。
中国・上海で、実験的な遺伝子編集治療を受けた6歳の少女が死亡していたことが明らかになりました。
治療が行われたのは昨年3月。しかし、その死亡事例が公表されたのは16か月後でした。
その間、同じ研究チームが開発した遺伝子編集技術の論文は、科学誌『ネイチャー』に掲載され、中国共産党系メディアのCCTVも研究成果を報じていました。
患者の死が伏せられたまま、その患者に使われた技術の成果だけが先に世界へ発信されていたことになります。
この事件を明らかにしたのは、『サイエンス』と学術出版の監視機関「リトラクション・ウォッチ」の調査報道でした。
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