米国は、目に見えない戦争で勝利するための戦略を持っているのかもしれない。外国における腐敗を突くことで、中国共産党からキューバ政権に至る主要な敵対勢力を内側から崩し、不正に支配する政権に責任を取らせることができる可能性がある。すでに、その実例は見え始めている。ベネズエラの指導者マドゥロは身柄を拘束され、麻薬取引への関与疑惑で裁判にかけられている。元キューバ指導者のラウル・カストロも、米国で殺人罪による訴追に直面している。そして今、中共の指導者たちに対しても大規模な動きが進もうとしている。だが、ここが重要である。最終的にどうなるのかは、まだ分からない。現在の問題は、米国が「敵対国は守らないルール」の中で戦っていることだ。国家ぐるみの麻薬取引、知的財産の窃盗、取引のための賄賂、詐欺、そして闇市場を土台にした古い経済体制である。しかし、問題があるところには、別の意味でチャンスもある。
特筆すべき点は、国家ぐるみの犯罪があまりにも巨大になると、それが逆に政権自身の弱点になることだ。腐敗や犯罪が深刻なレベルまで広がっていれば、基本的な法執行を行うだけで、政権が瓦解する可能性さえある。そして、ここからが面白いところである。こうした状況を前提にした戦略が、今まさに提案されている。こちらをご覧いただきたい。ハドソン研究所が最近発表した報告書である。タイトルは『米国の反クレプトクラシー戦略:腐敗を米国の敵対勢力に対して活用する』である。報告書には、率直に言ってかなり暗い世界の現状が描かれており、中共が腐敗を土台として、米国に対抗するグローバルな代替勢力を築いていると指摘している。
報告書はこう書いている。「北京の世界的大国としての台頭は、他の権威主義的・複合的な政権(権威主義と民主主義の中間)に、米国とその同盟国に代わるパートナーを与えた。民主的な統治や法の支配について実質的な条件を課すことなく、資本・インフラ・技術・外交的庇護を提供する存在として」そこからさらに問いかける。「主要な敵対勢力が、腐敗した慣行やエリートの取り込み、つまり買収・賄賂・脅迫を国家の道具として日常的に用いる世界で、米国はいかに戦うべきでしょうか?」答えは何だろうか。ここが本当に面白いところである。
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