ブルース・リーの死から43年 謎の死を解明(上)

2016/02/16 07:00

 ブルース・リーの死因に関して、今までさまざまなことが語られてきた。ブルース・リーが32歳の若さで亡くなってから44年目の今年、死因が明らかになった。ブルース・リーが亡くなった当時の報道によると、ベティ・ティンペイの香港の自宅で、『死亡遊戯』のシナリオについて討論している最中に頭痛を訴え、鎮痛剤を飲んでベッドに横になったが、そのまま昏睡状態に陥った。その後クィーン・エリザベス病院へ搬送され、死亡が確認されたという。

 中国メディア・捜狐の報道によると、ブルース・リーが急死した死因に不審な点があるとずっと思われていた。当時、世論の強い後押しを受け、香港当局は死因究明の裁判を開き、ブルース・リーの死因について専門的な調査を行った。

 厳密で公正な調査を確保するため、裁判所は計10人の証人を呼び、証拠を揃えた。その10人はブルース・リーの兄の李忠キョ、『死亡遊戯』の製作者レイモンド・チョウ、女優ティンペイ、最初にブルース・リーを診断した医師の朱博懐、救急救命士の彭德生、搬送された病院の救急病室の医師の曾廣照、病院の救急治療担当医師の鄭寶志、法医学者の葉志鵬、刑事の劉樹、そして警備員の柏文利だった。

 李忠キョとレイモンド・チョウの供述はブルース・リーの自殺の可能性を排除した。事件のもう一つの主要な人物はブルース・リーの恋人のティンペイだった。チョウは午後2時、『死亡遊戯』のシナリオについて討論するため、ブルース・リーの家を訪ねた。午後4時頃、2人は一緒にティンペイの自宅を訪ねている。

 ティンペイに会った目的は、『死亡遊戯』の中での彼女の役割の確認、そして夜は一緒に金田中中国料理店でオーストラリアの俳優ジョージ・レーゼンビーと会い、レーゼンビーの映画の中での役割の相談をするはずだった。3人はティンペイの家で2時間ほど討論し、夕方の7時前後、ブルース・リーは具合が悪くなり、頭痛がするというので、ティンペイはブルース・リーに自分の個人医が処方した鎮痛剤を渡した。ブルース・リーはチョウに先にホテルに行くようにと伝え、薬を飲んで部屋で休んでいた。

 夜8時、ティンペイはブルース・リーがぐっすり寝ているのを見て起こさなかった。夜9時になっても起きないブルース・リーが心配になり、ティンペイはチョウに電話をかけた。チョウは9時45分頃再びティンペイの家に来て、ブルース・リーを起こしてみたが、反応しなかった。

 チョウはブルース・リーの体を揺すり、顔も叩いてみたが、やはり起きなかった。チョウはすぐに個人医の朱博懐を呼んだ。10時過ぎ、朱博懐はブルース・リーを診察し、すでに昏迷状態に陥って、まったく意識はなく、しかも呼吸、心拍も停止していることが分かった。ブルース・リーは10時前後にはすでに死亡していた。

 朱博懐の指摘によると、ティンペイがブルース・リーに渡した鎮痛剤は通常のアスピリンより薬効が強く、普通の人が1錠だけ飲めば大した問題にならないが、過敏な反応のある人には良くない作用を起こすことがある。つまり、ブルース・リーにこのような薬物アレルギーがあった可能性がある。

 救急車は夜10時37分にティンペイの家に到着。救急救命士の彭徳生が応急手当をした時は、すでにブルース・リーの呼吸は停止し、脈拍がなく、人工呼吸と酸素吸入を行ったが何の反応もなかった。

(続く)

(翻訳編集・張ミョウ)

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