がんで闘病中だった

旅立つ前「愛してる」=小林麻央さん死去、市川海老蔵さん緊急記者会見

進行性のがんと闘病中だったフリーアナウンサーの小林麻央さんが22日、自宅で、家族に看取られて亡くなった。23日、夫の市川海老蔵さんが記者会見で公式に明かした。海老蔵さんによると、麻央さんは旅立つ前、海老蔵さんに「愛してる」と伝えたという。

麻央さんは5月29日から病院を退院し、在宅治療に切り替えていた。海老蔵さんによると、麻央さんを迎えて、自宅では「子供や両親、お姉さんの小林麻耶さんとともに、かけがえのない時間を過ごせた」という。また、一昨日の21日まで、麻央さんは自身の気持ちを話せることができたと明かした。

歌舞伎俳優の市川海老蔵さんさんが23日、
都内で記者会見を開き、妻の小林麻央さんが
22日に逝去したことを明かした
(中継スクリーンショット)
 

海老蔵さんは、麻央さんの生前の存在について「どんなところでも私を愛してくれた。僕の役者として成長していく過程を見守ってほしかった」と述べた。

麻央さんは「家族へ笑顔、勇気を与え、他人を思いやる気持ちを貫いた」とし、2016年9月に闘病生活についてつづるブログを始めたきっかけは、「もし元気になったら、乳がんやそれに伴う病で苦しむ多くの人の救いになれるような存在になりたい」との意志からだと明かした。

2016年6月の会見で海老蔵さんは、妻の小林麻央さんが乳がんであることを公表。闘病生活を送る人々と関係者に影響を与えたとして、英BBCは、世界で影響力のある女性100人「BBC 100 Women 2016」で、日本人では小林麻央さんの名前を挙げた。麻央さん自身のブログによると、2016年11月、がんが肺や骨に転移し、今年5月末には、顎に皮膚がんが転移したことを明かしていた。

麻央さんはブログを通じて、闘病生活での身体の変化や、夫の海老蔵さんや子供たちからの言葉がけ、姉でフリーアナウンサーの小林麻耶さんとの交流をつづっていた。6月3日のブログエントリーには、長男の勸玄さん(4)が、7月大歌舞伎の夜の部に出演すると報告していた。

海老蔵さんは23日朝、ブログを更新し、「人生で一番泣いた日」と記し、麻央さんの死を「お察しください」と例えた。

(文・甲斐天海)