災害

台湾でM6.4地震、ビル倒壊 少なくとも2人死亡、114人負傷

東部・花蓮県の近海で6日午後11時50分ごろ、マグニチュード6.4(米国地質調査所記録)の地震が発生した。現地メディアによると、2人が死亡、114人が負傷した。同県花蓮市にあるホテルなど複数の建物が傾斜、倒壊した。近海では4日深夜にもM6.5の地震が起き、現地では余震が続いている。

台湾メディア・東森新聞によると、花蓮市では一時1900戸が停電し、道路の陥没やガス漏れが発生しているという。花蓮市内の2つの橋が破損したため、道路は一部封鎖された。 現地の著名ホテル「統帥大飯店」は下層階がつぶれ、大きく傾斜した。同ホテルからは日本人旅行者30人を含む宿泊客100人以上が救助されたが、地下室に取り残された人がいる可能性もあり、捜索と救助活動が続いている。

中央気象局によると、震源の深さは10キロ。花蓮市のほか、宜蘭県南澚でも、台湾基準の震度7を観測した。中部の南投県合歓山で震度5、同じく中部の台中市徳基で震度4、北部の桃園市三光や台北市、南部の台南市佳里では震度3をそれぞれ記録した。

2月6日23時50分、M6.4の地震が発生、各地の震度を表示した。花蓮市は震度7(台湾基準)を観測した(台湾気象局HP)

花蓮周辺では余震が続いている。6日23時50分ごろから7日2時までに、震度4~5の地震が10回発生している。

被災地では消防や警察、軍による宿泊客や住民の救出や捜索活動が行われている。魏嘉賢・花蓮市長はメディアに対して、各方面に協力を要請し、人命救助に全力を尽くすと述べた。台湾国防部は、空軍機を人命救助のために派遣し、倒壊したビルなど建物からの救出のために300人以上の陸軍兵を派遣すると発表した。

(編集・甲斐天海)

関連記事
[台北 23日 ロイター] - 台湾の蔡英文総統は、中国から攻撃を受ける可能性を排除しないと表明した。22日夜放送された台湾テレビ局のインタビューの中で語った。 中国軍が最近、台湾近海での演習の回数を増やすなど、中台関係は緊張感が高まっている。中国側は、定期的な演習だと説明しているが、台湾が独立を目指す動きをみせれば容赦しない、とけん制もしている。 総統は中国が台湾を攻撃する可能性があるかとの
中国当局が支配を強める香港では、政治環境を懸念して台湾に移民する市民が増えている。米ボイス・オフ・アメリカ(VOA)が2日伝えた。
[台北 5日 ロイター] - 台湾当局は5日、国連制裁に違反しての北朝鮮との貿易を行うことのないよう域内の企業に呼び掛けるとともに、監視を続けていると表明した。台湾を拠点とする船舶が(北朝鮮に)石油製品を供給していたとの国連の調査報告を受けたもの。 ロイターが確認したこの機密報告は、国連の独立監視団が安保理の制裁委員会に提出したもの。監視団は制裁違反に当たる海上での石油製品密輸について調査し、