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2008年4月、北京五輪関連の記者会見に出席したIOCロゲ会長(Getty Images)

IOCが中国当局に妥協=ネット封鎖解除ならず

 【大紀元日本8月1日】国際オリンピック委員会(IOC)の上層幹部が7月31日に発言したところによると、IOCが中国当局に妥協し、五輪開催期間中にインターネット封鎖を一時解除するとの約束を廃棄することに同意したという。

 ロイター通信の報道によれば、IOCのメディア部門担当のゴスパー氏は7月31日、「とても遺憾だが、北京五輪期間中にインターネットのオンラインには一部の制限がある、と中国側が宣言したようだ…私が知っている限り、IOC幹部と中国側が協議した結果、オリンピックと関係がないと認定した場合、一部の敏感なサイトが依然封鎖されることになった」と発言した。

 北京五輪組織委員会は昨年1月、外国メディアに対し、これまでのオリンピック開催時同様の取材・報道も自由を約束する際に、中国国内で一貫して封鎖され閲覧できないサイトを「一時解除」と承諾していた。IOCのロゲ会長は7月17日、北京五輪期間中に「インターネットへの制限がない」と発言したばかりだ。

 情報によると、解除されないサイトには、チベット、法輪功、アムネスティ・インターナショナル、「6・4天安門事件」サイト、BBC中国語サイト、ウィキペディア中国語版などが含まれている。

 それに対し、アムネスティ東アジア支部の研究員マーク・アリソン氏はIOC幹部らの説明を非難し、「五輪期間中にオンラインを制限するのは基本的人権への侵害であり、オリンピックの価値観にも背く」と述べ、「このように大胆かつ恣意的にメディアを制限するのは、オリンピックが中国の人権状況の改善を導くとの約束を再度破った」と指摘した。

 中国国内の情報によると、当局は、これまでのネット封鎖・監視をさらに強化するとの内部通達を下した。8月1日から全国範囲で一斉に「封網」(ネット封鎖)を実施、五輪が終わるまで続くという。

 国内ネット利用者の証言によれば、北京市の一部のネットカフェでは、ファイルをアップロードできなくなっている。インターネットの速度も明らかに落ちている上、情報封鎖の対象に該当する検索キーワードがますます増えているという。

(翻訳・編集/叶子)


 (08/08/01 00:16)  





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