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「ネット革命宣言」が発表されたFacebookの王丹氏のページ

「ネット革命宣言」発表 海外民主運動家、中国式の色革命を発動

 【大紀元日本2月22日】米国在住の著名な中国人民主運動家で、天安門事件当時の民主運動リーダー、王丹(ワン・ダン)氏、厳家祺(イェン・ジャーチー)氏、封従徳(フォン・ゾンデ)氏など21人が今月13日、「ネット革命宣言」と題する公開書簡を発表、世界各地のインターネットユーザーらに、インターネットを「天安門広場」にして、インターネットを通して中国共産党の独裁体制を解体する革命を起こすよう呼び掛けている。2010年中国新年に当たって、中国の民主運動のスタンスを、08年に中国国内異見者劉暁波氏など知識人が起草した「08憲章」が提唱する、当局と体制内で「和解する」論調から、革命を起こして共産党政権を「分解」するという、当局と対決する姿勢へ一変し、国内外で高い反響を呼んでいる。

 二千字のこの呼び掛け文では、冒頭に、日本明治維新の成功と清朝末期戊戌変法の失敗に言及し、政治改革を拒否する共産党集団を、民間の変革要求を拒絶した清王朝に喩える。「08憲章」が提唱する「和解」の道は共産党独裁政権には通じないと指摘、「暴政の秦を、天下が共に打撃しよう」と、中国式の色革命を起こすよう呼び掛けている。

 その革命の方式は、北京政権が築いたネット封鎖の「ベルリンの壁」を崩壊させること。4億人の中国人ネットユーザーがあらゆる手段でネット封鎖の技術を開発、ネット封鎖を突破するソフトウェアを分かち合い、ブログや掲示板上で真相を広めることによって、内部から共産党独裁政権を崩壊させることができると主張。また、海外の中国人や世界のネットユーザーらに、中国国内のネットユーザーを支援するよう呼び掛けた。

 同宣言書は12日にネット上で公開され、世界各地の中国人ネットユーザーらの反響を呼んでいる。すでに国内外から多くの署名が寄せられている。

 中国式の色革命

 香港の時事コメンテーターで民主派の黄世澤氏も同宣言に署名、支持を示した。VOAの取材に、署名の理由について次のように説明した。

 「この宣言は多くの問題について納得させる解釈をしている。例えば劉暁波氏と「08憲章」になぜ希望がないのかについてはっきりした理由を説明している。もうひとつ重要なところは、以前の運動は犠牲を払わなければならないなどと要求しているが、この宣言はこのような訴えはなく、そこまでの犠牲がなくても中国のネット封鎖を破ることができる」

 黄氏が言うように、宣言では、「対面の衝突がなく、流血の犠牲もいらない。それはネット革命であり、つまり中国式の色革命だ」と言及している。

 ネットは中国人の生活を改善したが、中国大陸の多くの若者は、自分にとって言論の自由の重要性を認識していない。家からの強制立ち退きが自分の身に起きた際、またはネット上で遊び慣れたゲームが封鎖された際に初めて、情報の自由の大切さに気付くと黄氏も指摘する。

 宣言を起草した一人、王丹氏のFacebookに、次のような署名者のメッセージが残されている。「ネットの作用と将来について私はそこまで楽観的ではないが、宣言が述べる現実は確かである。劉暁波に対する重い判決と「08憲章」の失敗によって和解の道が絶えたが、それは革命への召喚である。ネットは残された唯一の努力に値する手段だ」

 ネット上で「天安門広場」を

 89年天安門事件当時の学生リーダーの一人で、現在米国在住の封従徳氏が、インターネット上の自由言論を、天安門広場に喩えている。「中国国内の多くの掲示板は、あらゆる人たちが集まり、同じ考えを共有し、激励の作用も果たせる。今回の宣言を促進させると、中国国内の民主運動は希望がある。この現象はネット上の天安門と言える」

 封従徳氏は最近、成田空港での92日間の「籠城」戦で自分の権利を守った中国人民主活動家、馮正虎さんの例に言及した。「成田空港で寝泊まりした馮さんは、ネットを通して自分の情報をみんなに知らせ、支持者を集結した。共産党当局が最も恐れているのは民衆の集結。それを阻止するため、暴力や嘘を作り出している。もしわれわれが89年の天安門事件のように、みんな自発的に天安門広場に集まったら、大きな力になる。共産党の軍隊は、天安門に集結した民衆を阻止できるが、インターネット上の集結を阻止するのは難しい。ネットは私たちに天安門広場よりももっと大きな戦場を開設してくれた」

 宣言が使用する「革命」という言葉に、封氏は賛同の意を表明した。「確かにネット上で革命的な現象が起きている。例えば、ネットメディアは現在共産党当局が握る伝統メディアを転覆している。厖大な資財を使用してネットを必死に封鎖するような政権は、中国共産党のほかにないだろう。ネット上の言論の自由が実現できれば、共産党が政権維持のために頼ってきた柱の一つである虚言は、完全に失敗に終わり、当局の統治は非常に難しくなるだろう」と話す。

(翻訳編集・趙MJ)


 (10/02/22 09:01)  





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