THE EPOCH TIMES

まもなく党大会、劣勢の江沢民派は最後の抵抗をやめるか

2012年10月12日 16時52分
【大紀元日本10月12日】薄煕来元重慶市トップ失脚後、同じ江沢民派のメンバーで、同氏と盟友関係にある中央政法委トップの周永康氏の失脚に関する噂が絶えない。次期指導部から江沢民派の全員が除かれるとの予想も広まっている。次期最高指導部の人事が発表される共産党第18回代表大会(党大会)の開催が迫る中、同派最後の大将でもある周氏の動きが注目される。

 党大会以降、同氏は定年のため中央政法委トップの座を退き、最高指導部からも引退する。これで指導部内に江沢民派のメンバーが完全に消えることになる。江派にとって、まさに絶体絶命の状況だ。

 大紀元がこれまで入手した情報によると、法輪功弾圧を推し進めていた江沢民前主席は、その責任追及を非常に恐れているという。弾圧政策を積極的に実行している薄氏を周氏の後がまとして最高指導部へ送り込み、次期最高指導者とされる習近平氏を転覆させる政変計画を練っていた。

 しかし、薄氏の元腹心、重慶市元公安局長の王立軍氏が米国総領事館に駆け込み、この政変計画を暴露したため、すべてが破綻した。

 一連の事件に同氏の関与が噂され、周の失脚も時間の問題と見られている。

 しかし、現指導部は、周氏の逮捕に踏み切れない理由がある。つまり、周氏を逮捕し、江派による法輪功への弾圧を明かせば、政権の崩壊を招きかねないからだ。

 そのため、指導部内部では、ある「暗黙の了解」に達した。すなわち、周氏は公の場に姿をみせることで、「政権の調和と安定」をアピールする。胡・温両氏はなんとしても、党大会での政権交代を無事に済ませる。

 これは間違いなく江派に生き延びる隙を与えた。彼らは社会的混乱を引き起こすなどして、胡・温政権に圧力をかけ、捲土重来を図ろうとしていた。

 9月15日からはじまった反日デモが招いた混乱は文化大革命以来とも言われている。デモ隊に毛沢東思想と薄氏支持のプラカード、スローガンが掲げられ、現場で陣頭指揮するのは私服姿の警察幹部など周永康氏が率いる中央政法委(警察・公安、司法等を主管)が裏で糸を引いているとの証拠が多く集められている。

 ある中国問題専門家は、「これは釣魚島(尖閣諸島の中国語名称)を争奪しているのではなく、中南海釣魚台(外国要人を接待するための国賓館)を争奪している」と皮肉った。

 海外の中国語情報誌「新紀元」は9月20日、ある北京在住の情報筋からの話として「胡錦濤主席は、一部の勢力が反日デモを利用して内部紛争を引き起こそうとしていると認識している」「指導部はすでに一部の証拠を掴んだ」という。

 中国問題専門家は、「法輪功弾圧の責任追及から逃れようとする江派と胡・温・習三氏との間に、共存共栄の可能性はもはやない。死ぬか生きるかの戦いである」「完全に劣勢に陥った周永康氏らは抵抗をやめるはずがない。これは胡・温両氏が最も心配していることだ」などと分析した。

  (翻訳編集・叶子)
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