【医学古今】 狭心症に漢方療法

2013年05月09日 07時00分

【大紀元日本5月9日】狭心症(きょうしんしょう)とは、心臓の筋肉に酸素を供給している冠動脈の異常(動脈硬化、攣縮など)による一過性の心筋の虚血のため、胸痛や胸部圧迫感などの症状が現れる心疾患です。現在、ほとんどの患者が現代医学の薬物療法を受けますが、漢方医学の治療法で、より良い効果が得られる場合もあります。

 狭心症のような疾患は漢方医学で「胸痺」(きょうひ)、「心痛」(しんつう)と呼ばれ、寒邪、痰飲、気滞、瘀血などの病因による病気だと考えられています。つまり、寒邪は血管を縮ませる、痰飲は血流を阻害する、気滞は血管を痙攣させる、瘀血は血管を詰まらせることによって心筋の循環障害が起きて発症します。

 一般的に、冷えて症状を誘発する場合は寒邪によるもの、精神的なストレスで症状を誘発する場合は気滞によるもの、過飲食や過栄養で症状を誘発する場合は痰飲によるもの、夜間安静時に症状が発生しやすいものは瘀血によるものが多いのです。

 漢方医学により治療する場合、一時的な症状改善より、寒邪、痰飲、気滞、瘀血などの病因の除去及びこれらの病因を形成する生活習慣や体質要因の改善がより重要視されます。そのために、病因の識別と体質の判断に必要な知識と経験が欠かせません。残念ながら、西洋医学が主流医学の現代社会では、このような知識と経験を持つ医者が非常に少なくなっています。
 

 (漢方医師・甄 立学)

 

 

 

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