中国大手風力タービンメーカー、産業スパイ疑惑で訴追=米連邦大陪審

2013年07月03日 10時06分
【大紀元日本7月3日】

 中国の大手風力タービンメーカー「華鋭風電科技 (シノベルウインド)」と幹部2人はこのほど、米国の風力発電部品大手アメリカン・スーパーコンダクター(AMSC)の企業機密の盗用、著作権侵害、有線通信不正行為の疑いで米国連邦大陪審により刑事訴追された。AMSC社は華鋭風電の産業スパイ行為で8億ドルの損失を被ったと主張している。

 米紙ニューヨーク・タイムズ紙27日付の報道によれば、被告は華鋭風電の研究開発部副主任の蘇麗営(36歳)と、技術部門責任者の趙海春(33歳)。2人の共犯として、AMSC社元社員でセルビア人技術者のデヤン・カラバセビッチ氏(40歳)も訴追された。3人はAMSC社の送電網の制御管理技術を行うソフトを盗み出したとされている。

 3人はそれぞれ中国とセルビアに留まっており、米国は両国と犯罪人引き渡し条約を結んでいないため、逮捕は困難とみられている。

 華鋭風電によるAMSC社の技術盗用事件は2011年に発覚した。当時、オーストリアでAMSC社に勤めていたカラバセビッチ氏は同社のソフトウエアを盗み、修正を加えた後、ひそかに華鋭風電に提供していた。同氏はオーストラリア地方裁判所で有罪判決を受け、1年間服役した。AMSC社はこのスパイ事件により8億ドルの損失を招いたと主張している。

 AMSC社は中国でも産業スパイの疑いがあるとして華鋭風電を相手に訴訟を起こしている。損害賠償請求額は4.5億ドル。

 在米中国人学者、サウスカロライナ大学エイケン校の謝田教授は、中国企業による知的財産権侵害が多発しているという現状に触れ、「中国の経済は米国に依存しているため、米政府は有効な経済制裁を発動すべきだ」との見解を示した。

 この訴追を担当する検察官ジョン・W・ボードルイ氏によれば、AMSC社が勝訴する場合、華鋭風電にAMSC社の損害総額の2倍となる罰金と賠償金を課せられる見通しだという。 

 (翻訳編集・叶子)
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