【医学古今】 踵の痛みに漢方と鍼灸

2013年12月09日 07時00分

【大紀元日本12月9日】踵に痛みについて、現代医学では主に局部の骨、滑液包、腱、腱膜などの病変を治療しますが、漢方の場合、臓腑と経絡(けいらく)理論から原因を分析し、局所治療と臓腑機能の改善を考慮しながら治療を行います。

 漢方医学の理論では、滑液包と腱膜は肝に関係が強く、骨は腎に関係が強いため、踵の痛みの原因は、肝腎機能の低下にあることが多いのです。機能低下以外に、寒と湿の邪気が局所に侵入して起こることもあります。踵の周りに通る経絡は主に足少陰腎経と足太陽膀胱経なので、この二つの経絡上のツボに鍼灸を施します。

 治療するには、肝腎不足に対して牛車腎気丸、温経湯、海馬補腎丸などを内服して肝腎機能を改善し、寒湿の邪気がある場合は山椒10グラム、乾姜(生姜を乾燥したもの)10グラム、乾燥したヨモギ10グラムを3リットルの水の中に入れて15分煎じた後、食塩30グラム、食酢50ミリリットルを入れて混ぜてからバケツに入れて足湯をすれば良いのです。食事療法としては、ハト麦15グラム、小豆15グラム、豚足1本、生姜と食塩(適量)を煮込んで食すれば、補助治療効果があります。

 鍼灸で治療する場合、腎経の太谿、復溜、然谷と膀胱系の腎兪、崑崙、金門などのツボを合わせて使えば良いでしょう。局部の太谿と崑崙に灸頭鍼(鍼のしっぽにモグサをつけて加熱する方法)を使ったほうがより効果が得やすいという経験もあります。
 

 (漢方医師・甄 立学)

 

 

 

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