【大紀元日本9月10日】8月18日付の『蘭州朝刊』は、皮膚に自然に文字が現れる一人の農婦を報じた。蘭州省楡中県甘草店鎮・胡玉芳氏は24日前から、毎日、前腕部や背中の皮膚に自然に文字が現れている。これまでに「富貴平安」や「大慈大悲」、「美麗山川」、「海濶天空、遼濶草原」、「台湾回帰、人民歓迎」、「歴尽千辛、功成円満」など、日によって変わった文字が現れているという。

中央テレビ局、深センラジオ放送局と上海のメディアが、この不思議な現象を報道した後、各地の皮膚科の専門医から、胡玉芳氏を診察し、文字が現れた原因を明らかにしたいという連絡があった。

皮膚科の領域で、蕁麻疹の患者に皮膚描記症という現象がある。つまり、皮膚を爪などで掻いたら、掻かれたところが赤く盛り上がる現象がある。胡玉芳氏の皮膚に現れた文字がこの可能性もあると専門家は考えていた。

8月19日の午後5時から8月21日まで、皮膚科の専門医で、甘肅省人民病院専門医診療センター皮膚科主任・王国玉医師が、『蘭州朝刊』の記者とともに、事前に連絡もなく突然胡玉芳氏の家を訪れて、胡玉芳氏に対して長時間にわたる隔離の下で監視観察を行った。

王国玉医師は、まず胡玉芳氏に対して一般的な診察を行った。その結果は、胡玉芳氏に病気の所見がなく、皮膚に発疹や掻かれた痕跡などの異常もなかった。ただ、皮膚描記テストに僅かの陽性反応があった。さらに胡玉芳氏の既往歴、家族歴なども問診し、詳しく記録した。

3日間にわたる監視は、胡玉芳氏が隔離された状態で、外出も周りの人との接触も許されず、常に人の監視下に置かれている状態であった。

監視観察が始まって2日目の8月20日の夕食後、胡玉芳氏は医師たちの監視のもとでテレビを見ていた。夜9時ごろ、皮膚の様子を確認した時には、何の異常もなかったが、9時10分に、胡玉芳氏は急に嬉しそうに 「字が出て来た!」 と叫んだ。医師たちがすぐ確認したところ、右上腕部の掌側面に 「good luck」 という文字がはっきりと見えている。これらの文字は、8月21日の朝7時まで、9時間の間ずっと現れたままで、その後、徐々に消えていった。

前腕部に現れた文字

医師は現れた文字を確認中

王国玉医師は、自らこの皮膚の特異現象を確認した後、驚きを隠さず、「このような現象は、聞いたこともない、本当に不思議なことだ」 と話した。さらに王国玉医師は観察結果について次のように分析した

「もし、皮膚描記症であれば、皮膚に掻かれた痕跡が残り、手で圧迫しても字が消失せず、表面の皮膚が隆起し、30分以内に消えるはずであるが、胡玉芳氏の前腕に現れた文字は、軽く手で押さえると字が消えるし、手を離すとすぐ字が元に戻り、水で皮膚を洗うと字がより鮮明になり、しかも、9時間にわたって字が存在し続けた。字は、皮膚表層の毛細血管の変化によるもので、一種の皮膚の特異現象だと思われるが、病気ではないようだ」

王国玉医師は、この現象は、非常に研究価値があり、社会から広く注目されるべきで、専門の研究グループを結成して、この不思議な皮膚現象を早く解明すべきであると指摘した。