東北四大祭り、豪華絢爛な仙台七夕祭り

【大紀元日本8月15日】8月6~8日の3日間が仙台七夕祭りである。資料によると、七夕は中国の伝説から由来したもので、年に一度、織姫星と彦星(牽牛星)が天の川(カササギ/喜鵲の翼を橋になる)をわたってデートすることを許された特別な日とされている。東北地区の4大祭りの1つ。七夕は仙台ではすでに400年の歴史を持ち、元々は宮廷貴族の祭りのひとつであったものが、江戸時代より初めて民間の祝賀活動になったという。

毎年、仙台の七夕祭りに各商店街では、本物の和紙と竹を用いて飾り付けを行う。飾り物は祭り前の数ヶ月から製作され、長さ10メートル以上の巨大な竹に小枝をはらい、各種の紙子、千羽鶴、屑篭、投網など華やかな飾りが付けられ、短冊に学問や書などの、手習いごとの上達などの祈願を込めて付けられる。

また、一本の竹に付けられる飾りは、高いものでは数十万円から数百万円のものもあるという。また、商店街毎に飾り付け審査が行われ、展示されたものの中から金・銀・銅・優秀の各賞が発表され、主催者側から各賞のプレートを授与し奨励するという。七夕祭りの仙台商店街では、幾重にも重なり、風にたなびく繊細な和紙飾りは、心を和ませ目を楽しませる。

歴史人物が描かれている飾り(大紀元)

七夕祭りの飾りの特徴:紙子は、裁縫の腕があがるよう願いながら縫い上げられる。投網は、仙台近海の豊漁を祈願する。小銭入れの形にした飾りは、商売繁盛を祈願するものである(大紀元)

健康を祈願する千羽鶴(大紀元)

アニメ満載の飾り(大紀元)

伝統のこけし人形(大紀元)

願いを込めた短冊(大紀元)

針山(大紀元)

仙台七夕祭りは、竹飾りだけではなく、夜に行われる趣向を凝らした御みこし、七夕パレード等も人気を集め、名実共に日本一のスケールを誇る七夕祭りとなり、毎年全国から訪れる観光客を楽しませてくれる。

(記者・楊明秋)